あらすじはこちらで。
▼香盤表前半
<初日(1/7)>
「ファイナルカット」
吉野さん:黒澤
ちょっと怪しげな雰囲気と喋り方で登場。
主役の荒木役は岸尾さんなので、早くも嵐の予感(笑)
ストーリーの途中、看護師役の倶楽部生さん(お芝居のお勉強している若手さんたち)が入ってくるシーンがあり。
吉野さん、唐突に看護師役の方の台本を取り上げ、自分の台本を差し込む。
看護師役さんは何事もないようにお芝居を続けている中、吉野さんは岸尾さんに近づいていき、看護師役さんの台本と入れ替える(岸尾さんされるがままw)
つまり
倶楽部生さん:吉野さんの台本
岸尾さん:倶楽部生さんの台本
吉野さん:岸尾さんの台本
岸尾さん「ちょっと(笑)それ自分(吉野さん)も困るヤツ!!!」
吉野さん「大丈夫です(!?)」
結局そのシーンの間に、ちゃんと台本を戻してあげた吉野さんだったけど。
突然始まったアドリブ(?)に目と集中力を奪われたため、何のシーンだったのかさっぱりわからなかった(爆)
翌日このシーンの意味がわかりました(笑)
黒澤が死後の世界からやって来た人だと荒木に知らせるために、看護師さんにも僕は見えてないんですよ~ということを証明するシーンでしたw
このシーンだけははちゃめちゃだったけどw基本的に台本通り終了。
まさかこの演目が、ラストに向かうにつれて大アドリブ合戦の現場となるとは、この時誰も知らない(笑)
「早口長屋」
吉野さん:甚兵衛
(Kiramuneカンパニーでよく観るキャラの)"歯のないババア"っぽくて滑舌悪いおっさんwていうかタカチン(銀魂)か?!?!w
おかみさん役の麻生さんに「ゲネの時よりおっさんになったわねw」と言われる。
そんな麻生おかみさんに吉野甚兵衛さん
「昨日モニタリング観ましたよ」
とアドリブを吹っかける(笑)
(※前日、モニタリングで歌声を披露していた麻生さんw)
早口言葉をしゃべるのがウリの演目なのに、妙なしゃべり方のキャラクターにしたために一度も早口で言わずに終わる吉野さんw
この演目の行方やいかに!?w
「花、咲き誇る道へ」
吉野さん:水本
主役の"男"と関わりをもつことになった弁護士役。
誠実で落ち着いた雰囲気を醸し出す声音、素敵すぎる。
素敵だったのは確かなのだけど、この演目の衝撃度がハンパなくて、そっちに意識を持って行かれたために、正直 他の役たちの記憶が薄い。。。
この演目の主役である"男"役は中井和哉さん。
とにかく中井さんの迫力に圧倒された。
吉野さん以外で久々に感じたあの気圧される感じ、さすがだ、としか言えない。
そして、ストーリー上の演出であることは理解しているけど、娘をハグするシーンにびっくりしすぎて現実に引き戻された私 ∑(・∀・;)w
(朗読劇でここまでやるのかという衝撃)
初見というものは衝撃度が勝ってしまって、冷静に判断しづらいかもしれない、と思ってしまった😅
なかなかの重い内容、私は大丈夫だったけど、若ければ若いほど耐えきれぬ方もいるのでは、と気になった。
(全然吉野さんについての感想じゃないw)
(とはいえ。コレを吉野さんも演じる日が来るのか、という覚悟をする瞬間でもあった。いや、もう翌日コレ演じるよ!🤭)
<2日め(1/8)昼>
「ファイナルカット」
吉野さん:荒木
吉野さんのコミカルな役まわりの時のテンポはいつも軽妙で、とても心地よい。楽しい。
共演者さんたちの挙動・発言にちょいちょいツッコミしたり、拾ったり、相手のお芝居をよく聞いているからこそ出来るコトであるのをとても感じる。笑いを誘いつつも、至極真っ当な荒木くん。
演目の中で、中学生の荒木がハマる作品として「ろくでなしBLUES」が出てくるのだけど、ナレーター役の川島さんがコレを「BE-BOP-HIGHSCHOOL」に差し替えて(アドリブ)、「中間徹(トオル)」または「仲村トオル」(どっちなのか聴き取れなかった)に憧れた設定に変更。
コレを受けて吉野さん
「オレはトオル派じゃなくてヒロシ派だけどなっ!w」
・・・おわかりいただけただろうか?
その昔、ビーバップのムービーコミック版というものがあって、吉野さんはご出演されていたのであ~る。
そう、吉野さんはずばり「ヒロシ」役!
ということで「ヒロシ派」というワードが出て来て、思わず声にならない歓喜が漏れ出そうになった私であったw
ちなみにこのムービーコミック、現在はdTVで観られるらしい。
https://video.dmkt-sp.jp/ti/10000180/?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
(全話更新されるまで待ってから観ようと思っていてそのうち忘れてしまったバカヤロウはココにいます。そのうち観るリスト入り。)
1話のみ無料で配信されているので一応置いておく。
「花、咲き誇る道へ」
吉野さん:男(主役)
前日の公演を観ていたので、コレを吉野さんが演じるのだと思うと、めちゃくちゃ緊張した。怖かった。
圧倒的な狂気?殺意?を猛烈に発揮するも、後悔の念にも苛まれ、悲しみの気持ちはいつまでも癒えず、という日々を重ねて来た"男"役を全身全霊で演じられていて・・・観ているこちらも気持ちを引きずられて魂抜かれた。。。
現実に目の前にその「男」がいるかのような幻影を見せてくれる、憑依するようなその姿に、ストーリーに引き込まれすぎた。
前日に思わず現実に引き戻されたハグシーンも、心積もりが出来ていたせいもあってか、現実に戻ることなく見届けられた。
激しい後悔と娘にもう一度会いたいという募る気持ちがさせる、"男"のハグの力強さにグッと来た(でもあまりの力強さに一瞬我に返ってしまった。ごめん)。
やっぱり素晴らしい。。。苦しくつらい気持ちが観客にも連鎖して来る勢い。泣いた。震えた。
"男"の感情の渦に巻き込まれる感覚、といえばよいのか。
なかなかこんな体験を朗読劇で味わうことはない気がする。
素晴らしきお芝居を魅せていただいた。
2演目で主役。実質、吉野さん回でした。
<2日め(1/8)夜>
「ファイナルカット」
吉野さん:ナレーター
場面場面に応じていろいろな声音でナレーションをしていて、最高に楽しい。
ちょっとプレゼント・マイク風なテンション高めな感じだったり。情熱大陸風だったり。
1粒で4度?おいしい!おいしすぎた!
そして私は見逃せなかった。
たくさんの声音を使いこなしてナレーションをしている吉野さんの口角が一瞬上がった・・・!楽しそうすぎる!!!
大学時代の荒木
片思いの彼女に告白し、彼女に「私は奥田くんが好き!」と言われ、玉砕するシーンがあるのだけど。
その片思いの相手を演じる麻生さんがアドリブで言った
「奥田くんの次に、吉野くんも好き」
あえなく玉砕した荒木に続き、ナレーター吉野さん、麻生さんのアドリブを受けて
「なんなら俺もアウト」
天才か!?w
この後、大学時代に失恋をした現・荒木が、「笑ってはいけない」シリーズでよくある「荒木、アウトー!」の流れで、乱入?した倶楽部生さんにハリセンで叩かれるという洗礼を受けるのだけど。
この回で荒木役だった樽助さん、仕事を終えてそのまま捌けて行く予定のハリセンくんを呼び止め、吉野さんにもハリセンをするよう指示(笑)
そして大学生荒木役の岸尾さんもそのアドリブ指示を受け、再度ハリセンくんを呼び戻して「オレにも!」とハリセンを所望したり、逆にその方にハリセンをし返したり。わっちゃわちゃ(笑)
3人で楽しそうでかわいすぎる・・・!!!(くめよみの絆!)
ちなみにこの回、「ろくでなしBLUES」のところが、吉野ナレーターの采配で「北斗の拳」になったw
(そこ、遊びを入れられる部分であることを把握!)
「実験朗読劇場」
3人目吉野さん(川柳初登場!)
お題「風(かぜ)」
吉野さんの川柳「お隣の 幼なじみの 喫茶店」
観客+MC松野さん「???」
吉野さん「あれ?拍手がないな?」
\観客、とりあえずw拍手/
松野さん「???」
吉野さん「え?『タッチ』でしょ?松野さん(=「たっちー」が愛称)たつやでしょ?」
私「!!!( ゚д゚)ハッ!!!!南風!!!」
吉野さん「『タッチ』で隣の幼なじみの喫茶店、『南風』でしょ?!・・・あれ?(松野さんは)たつやじゃない???」
吉野さん「どうやら僕のところに届いていたお題は『ガセ』だったようです」
さすがや🤣
「花、咲き誇る道へ」
吉野さん:水本
2回目の弁護士水本さん役。やっと落ち着いてじっくり観ていられる。
水本さんが、"男"迫田さんの気持ちにしっかり寄り添おう、向き合おう、とする人であり、そんなお芝居だということに気づいた!
ストーリーを把握出来ていたことで、今回初めて、迫田さんの心情に共感し、寄り添い、迫田さんの狂気を止められなかった後悔の念を抱く水本さんの気持ち、というところまでしっかり伝わって来て、この弁護士さんとても好きだ、とシンプルに思った。
"男"への寄り添い感が素晴らしい。
(後日、女優の佐藤仁美さんも同じ役を演じる日があったけど、やっぱり"男"に寄り添うお芝居が最高でした)
感想とぼんやりレポが想定より長くなりそうなので
刻んでいきます!
つづく