【くだもの】
作 平山和子
出版社 福音館書店
発行日 1981.10
娘たちが小さいときに何度も読んだ絵本の一冊。
どのページもおいしそうな果物が描かれてて
読み聞かせをしていると
ページに手を伸ばし
食べる真似をしていました。
長女は果物大好き
次女はいっさい食べない
真逆に成長しました。
果物王国山形なのに(笑)
先日ここ数年毎年手伝っているさくらんぼ畑で受粉の作業をしてきました。
3月末に枝の剪定
4月中旬にめかき(花芽を摘む作業)
山形は桜の花がおわるころ、さくらんぼ、桃、梨、りんごにラ・フランスの花が咲き乱れるます。
花の作時期は一緒なのに実りの季節はまったく違う。
まさに多様性ですよね。
さくらんぼの花。
ミツバチが受粉をしてくれるのですが、人口受粉も欠かせない作業。
受粉はふさふさした専用のけばたきを使います。
「ナポレオン」や「紅さやか」の花粉を「紅秀峰」や「佐藤錦」の花につける作業。
この「紅さやか」や「ナポレオン」は受粉用にかならず数本間に植えてあるとのこと。
花だけ見てもまったく違いがわかりません
これが○○と教えられてその通りに記憶しているだけです(笑)
これは梨の花。これは木の形が違ったので、一応見分けできました![]()
ミツバチに負けじと頑張った2時間。
モモ。
さくらんぼの受粉の際、ももの剪定もおこないました。
見ると一本、半分は満開、半分はつぼみの木がありました。
話を聞くと、昨年実がなりすぎ、重さに耐えかねて折れた枝とのこと。
慌てて支えをし、応急処置をした枝。完全に元に戻ったわけではないけれど、接合し、栄養を送り続けてこの春つぼみをつけたのだろうと。
つぼみ自体は開花できなそうなものも多く、切り落とした枝もたくさんあります。
でもこの木の生命力に驚きました。
モモはこの後実がなったら摘果をします。ラフランスやリンゴもそうですね。
作業をしながらいつもこの「くだもの」の絵本が頭に浮かびます。
おいしいくだものが手に届くまでたくさんの手間暇がかけられています。
そして実はなっても出荷基準に満たないものも。
そのおいしさも伝えられる絵本があったらいいなあ・・・・







