帯に、「国内ミステリー部門ダントツの1位!」と書いてあったので、どんなもんかと手に取った。
4編からなる短編小説。
否定の気持ちから入ったから、その裏切られ方がよかった。面白い。1位ってのはどうかと思うけど。
一番よかったのが、最初の「迷走」。
娘の事件で裏切られた検察官とその片棒を担いだ病院長を助けてしまう男の話。男の生き方がカッコいい。
全4編とも面白かった。
だけど帯に書いてある「一切の無駄を排して…」てのは、その通りなんだけど、やはり若干の無駄があったほうが文章としては深くなる。
贅肉の無い一流のマラソンランナーのようで、確かにきっちり作り上げられたものなんだけど、それが逆に余裕が無いような気がする。
どんな文だって、ほんの少しの無駄は必要。それが深みに繋がるんじゃないかな。東直己のように無駄ばかりだとただの肥満児になっちゃうけど。
表題の
