文庫本 DOG × POLICE 小森陽一 | 当方見聞録

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文庫本 DOG × POLICE 小森陽一


映画がそろそろ公開ってことで、読んで見ました。


脚本家の書く小説だから、都合が良すぎるというかドラマティックに描きすぎるというか…。

映像がまずありきで、それに合わせて文章を綴った感じ。


しかも山場ばかり(といっても小さな山だが)で、落ち着くところがない。これでもかっ!ってくらいに盛り込んであるから疲れちゃうんだよね。

これは、氏の脚本で映画化された「252・生存者あり」もおなじ。


何でもかんでも、盛り込みゃいいってもんじゃねぇだろ。


脚本家なら、ジブリ映画でも見て勉強したほうがいい。

なぜ、ジブリ映画が受けるのか。山場を2つに限定して、間はゆっくりとストーリーを流し詰め込みすぎないからだ。気持ちを落ち着けて観れるってところが重要。


プロローグの「終わりの始まり」ってのもね。

この言い回しって昔からあったけど、「20世紀少年」がヒットした頃からはやり始めた。著者はこの言葉を使いたかったんだろうけど、中身が伴なっていない。「終わり」のビジョンを見せていないのに、それの始まりもあったもんじゃないだろう。使いたかった言葉に踊らされている。


そこそこ面白いけど、疲れる小説。

映画も小説も、両方見るほどのものでもない。どっちかで充分。

映画のほうはCMで見る限り、下手くそなCGだから期待しないほうが良いかも。