文庫本 シャトゥーン・ヒグマの森 増田俊也 | 当方見聞録

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文庫本 シャトゥーン・ヒグマの森 増田俊也


第5回「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞受賞作品。

この小説がミステリーかって言われると、ミステリーではない。どちらかと言えばアクション小説。なんでこれが「このミス」優秀賞なのか疑問は残るけど、面白かった。


人が熊に食われる描写は凄惨だけど、失笑してしまう部分も。

「痛いっ、やめてっ」っていえる状況か? 痛みと恐怖に泣き叫ぶだけだろう。この辺は文書作成能力に疑問。

それにネズミを捕まえて食べるシーンはありえない。食べるのは幾らでも描写できるけど、素手でネズミを捕まえることは出来ない。本では端折ってるけど、省略せざる得ないよな。私自身猟師だけど、ネズミは捕まえられない。

熊に自身の身体が食われているのに、各々が理性的なのも笑える。ある意味狂気的なところが出てこなければ描写としては現実感に欠ける。ましてや少女が数10メートルも放り投げられても、その後歩けてしまう恐ろしさ。

最後のブルドーザを使っての熊との対決は、映画「エイリアン」かっての。


部分部分の描写は失笑あり、疑問あり、パロディありのアクション小説。

でも、トータルでは面白かった。