ここのところ、胃腸の不調を訴える患者さんが増えています。これは水分の摂り過ぎが大きな原因で起きている気がしてなりません。


サブラクセーションという神経の伝達障害は、体内毒素が原因の一つです。現に胃腸の不調を訴える患者さんの背中を診ていくと、胸椎6番、7番の胃腸をコントロールする神経に障害がでています。


東洋医学では水分の摂り過ぎは“水毒(すいどく)”と呼ばれ、カラダを冷やしたり、内臓機能の低下を招くと言われています。摂り過ぎた水分は、サブラクセーションの原因となる体内毒素になります。


現在の生活では、肉体労働が少なく、エアコンが効いていることが多いため、夏でも昔ほど汗をかきません。それでもテレビや雑誌が熱中症の危険を必要以上に煽るため、一生懸命水分を摂っている方を多くみかけます。また、水分を摂り過ぎると、胃酸などの消化液・消化酵素が薄まってしまうため、食べたものの消化吸収がうまくいきません。きちんと消化吸収されなかった食べカスも、体内毒素となってカラダを蝕みます。


いつ、どれくらい水分を摂るべきか?


それはカラダが答えを知っています。カラダが水分を必要とする時、のどが渇いたというシグナルを出します。その時に、カラダが気持ちいいと感じるくらい飲んでください。


のどが渇いていないのに水分を摂ることは、やる気のない勉強をやらされていることと同じです。そんなことをしても身につきませんね。


メディアからの情報を鵜呑みにして水分の摂り過ぎるのをやめましょう。カラダのシグナルに従って、気持ちよさを感じていきましょう。