今週は姿勢シリーズになってきました。
姿勢に関して、多くの専門家が雑誌や本などで、「壁に背を向けて立って、かかと・ふくらはぎ・おしり・背中・頭がすべて同時につかなければいけない」と言っていますが、それは間違いです。
その姿勢を実際に試してみると分かるのですが、ほとんどの人が全身、もしくは体のどこかに力を入れてしまいます。そんな緊張状態でしか保てない姿勢が、その人にとって「いい姿勢」とはいえません。
自然界に完璧にまっすぐなモノはありません。木にしても、川の流れにしてもすべて曲がっていますよね。まっすぐなモノは建物や電柱など、人工的に作られたものばかりです。
自然なものである人間の体を、体に力を入れてまでまっすぐにしようとすることが不自然です。僕たちカイロプラクターの仕事は、決して背骨をまっすぐにすることではありません。「姿勢」という漢字の「勢い」=「生命力、健康を保つ力」を発揮させることです。
その「勢い」の伝達を、背骨の中を走る神経が行っています。だからこそ、背骨が大事なのです。
率直に言って、背骨がまっすぐであろうが曲がっていようが、関係ありません。背骨の中を流れる神経の働きが健康づくりの土台です。