智恵子に捧ぐ… | みき(*^O^*)の みっ記♡

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歴史ヒストリア

今回は高村光太郎と妻智恵子でした桜

名前だけ聞いたことあったような気がするだけで
恥ずかしながら全然知りませんでした。

でも、この番組を見て
猛烈に感動しましたさくらば

あらすじを言いますと…


二人はお互いに芸術家であり
枠にとらわれない芸術を目指すため籍も入れず、ひたすらにさらなる美を目指していました。



智恵子と暮らし始める前でお互いの思いを打ち明けない頃

智恵子に縁談の話が来たことを聞いた光太郎は
文集に"N-女史に"という熱烈なラブレターを掲載し、智恵子は心を動かされたというエピソードもまたとっても素敵でした顔


そして多くの困難があり、貧しくとも仲睦まじく暮らしていましたが

智恵子が長年の肺の病と、創作に悩んだ末心を病んだことから入院生活を余儀なくされたそうです。



智恵子に話しかけても反応がない日々が続いていたところ
光太郎がなんとか笑顔を取り戻せないかと考えたのが

智恵子が大好きだった千代紙でした*

智恵子は光太郎が病院にもってきた千代紙をみると別人のように顔を輝かせ一心に折りはじめました。
それからは智恵子の創作意欲が戻り
毎日千代紙やフェルトで切り絵を作っては嬉しそうに光太郎に見せ、驚かせたそうですはっぱ

久方ぶりに
あの新婚の頃のような朗らかな日々が続きました。

しかし、この頃にはすでに結核が智恵子を蝕みはじめており、何かあったときに智恵子を守るため
光太郎は籍を入れたそうです雨1


最期を向かえる智恵子を読んだ一つの詩があります。

私も中学生の時に授業でならったことがありますが
今日この番組をみて全く印象が変わりました。


見えるかしら…汗



はっぱレモン哀歌はっぱ
                     高村光太郎

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で

私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

トパアズいろの香気が立つ

その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした

あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ

わたしの手を握るあなたの力の健康さよ

あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた

それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関ははそれなり止まつた

写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光つレモンを今日も置かう


                           「智恵子抄」より




死の床にいる智恵子に一瞬浮かんだ生の輝きをみずみずしくうたっており、
どんな時でも智恵子を支えたその愛の深さに胸を打たれました桜






これほどけなげに愛に生きた人がいるだろうか雨1


ただ純粋に
感動しました。






"智恵さん、智恵さん"

亡くなってからも毎日呼び掛けておられて

人から寂しくないの?と聞かれても、
「ううん。智恵さんがいるからちっとも寂しくないよ。福は家ー!」と言われていたそうです。


どんなにか愛していらっしゃったのだろうなぁ顔*





手持ちのこの本にもいくつか
智恵子さんへの詩が載っていましたbubble


私のような年でこのような本を持っている人は少ないけれど

詩をじっくり読むのもいいものだなぁ…さくらばと思いました。



人それぞれ
人知れず色々な人生をしょっておられるのだろうな桜


私はまだまだ若輩者ですので、
これからたくさんのことを
出会っていく方々から教わりたいなと思いました桜