１．まず、「PLの教え」があり、その次に「教団」があるのです。その逆ではありません。
（１）「人生は芸術である」と悟得された御木徳近日知が「PLの教え」の立教者であり、
（２）徳近日知がPLの教えを世に布教するために作られたのが、PL教団であり、その初代教主が徳近日知です。
PL教団の目的は徳近日知立教の「PLの教え」を世に説き、布教することです。徳近日知立教の「PLの教え」を説かない現在のPL教団は、目的を失った団体であり、もはや世に存在する理由が無い集団になっています。
（３）「PLの教え」の基本は、「人生は芸術である、楽しかるべきである、楽しくないのは、何かが間違っているからである、その間違いを神からの『みおしえ』によって明らかにして人々を救う」ことです。つまり、
①PL処世訓21ケ条
② PL遂断詞
③「みおしえ」
④「祖遂断」
⑤「祝福の神事」
が大切な教義です。「みおしえ」の教義は徳光教、ひとのみち教団以来のもので、その余は、徳近日知が世に現したものです。
（４）PL教団の初代教主である徳近日知が「二代教祖」と呼ばれるのは、徳近日知が昭和33年（1958年）３月13日に、そのように呼ぶ教義を明らかにされたからです。
①ご自分は戦前のひとのみち教団の二代教祖であった。
②ひとのみち教団での初代教祖は御木徳一日知で、徳一日知の師匠の金田徳光日知は徳光教の初代教祖で、ひとのみち教団では幽祖（かくりおや）と呼ばれていました。それがPL教団に引き継がれています。
③徳近日知は、「徳光教 → ひとのみち教団 → PL教団」の三つの教えを「この教え」と一つの教えと捉え直したのです。
④一つの教えが時代時代によって「徳光教」、「ひとのみち教団」、「PL教団」という姿・形を取って現れたのだと徳近日知は捉え直したのです。「一即多」、「多即一」です。ここに、「この教え」では、「代々教祖が顕れる必要がある」の教義が成立したのです。
⑤この教義に基づいて、「PL教団」の初代教主の御木徳近日知は、「この教え」の二代教祖となったのです。
２．現在のPL教団は立教者である初代教主の徳近日知に対する敬意を失っています。宗教団体の在り方として考えられないことです。
（１）昭和58年（1983年）2月2日、徳近日知が亡くなりましたが、PL教団は徳近日知の年祭を２月２日に一度も行っていません。
（２）徳近日知が亡くなった翌年の昭和59年に、徳近日知が徳一日知の生誕の地に建立した記念碑を撤去し、その土地を売りに出してしまった。
（３）平成12年（2000年）にPL教団は徳近日知生誕100周年として、大々的に献金を集めましたが、翌年の平成13年（2001年）には、徳近日知の遺骨を奥津城から搬出してしまいました。現在、徳近日知、影身祖の遺骨は、すでに廃棄されてしまったのか、廃棄されていないとしても、どこにどのように存在しているのか、不明になっています。
（４）徳近日知が居住し、執務し、そこから世に布教し、そこで亡くなった「教主邸」（現在の御木徳近記念館）をPL教団は取り壊そうとしています。
３．現在のPL教団は、立教者であり初代教主である徳近日知が説かれた本来のPLの教えに対する敬意も失っています。
（１）令和2年（2020年）12月5日、二代教主御木貴日止日知が亡くなった後に開かれた全教師会議（教師300名とその夫人300名の600名の会議とのことでした）において、ある教師が「次を継ぐ方が『PL処世訓』はいらない」と言われたら、私もPL処世訓を捨てて、その方について行きます」と発言しました。それに異義をとなえる人、反対する発言をする人はいませんでした。これが現在のPL教団です。
（２）現在、「みおしえ」の教義は消えています。
（３）「祖遂断」の教義も消えているようです。
（４）そもそも、三代教主が決まっていません。PL教団の「教憲」では、現在の教主が次の教主を決めることになっています。次の教主が決められていないときには、PL教団の理事会が決めることになっています。それにもかかわらず、三代教主はいないのです。現在の教団の人事その他の決定事項は、どのように決められているのか明らかにされていません。
４．以上から、現在のPL教団は、立教者徳近日知とも、徳近日知立教のPLの教えとも関係のない団体になっていることがはっきりしています。
現在のPL教団は立教者御木徳近日知とも、徳近日知立教の本来のPLの教えとも関係のない団体になっていることを会員の方々は知らなければならないのです。しかし、PL教団は会員の方々にその説明責任を果たしていないのです。
現在のPL教団は「PL」を名乗るに値しない団体で、「PL」を名乗っていることは「羊頭狗肉」であり、「フェイク」なのです。