「努力」について | 御木白日のブログ

御木白日のブログ

学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

 私たちは日常の中で“努力”という言葉をよく耳にします。“努力”という言葉は聞きなれ、使い古された陳腐な言葉として「またか」と頭上を通りすぎていく感じになっているようにも思えます。
 しかし、「人生は芸術である」との教えにおいては、この“努力”という言葉には大きな意味があるのです。
 「芸術する」とは目には見えないその人のイメージを目に見える形に表現することです。そのとき働く力が「努力」なのです。
 「目に見えないもの」を「目に見えるもの」にするにはそこにある種の力が働いていると考えざるを得ません。それは相転移を起させる力・エネルギーであり、エネルギーの爆発ともいうべき「芸術」を可能にする力です。それが「努力」、「努(つと)める力」なのです。
 二代さまは「人生は努力である、努力、努力、努力、努力せよ」とよくおっしゃっていました。それは「人生は芸術である、芸術、芸術、芸術、芸術せよ」と同じ意味なのです。
 あらためて言葉の持つ力をかみしめています。