私たちは日常の中で“努力”という言葉をよく耳にします。“努力”という言葉は聞きなれ、使い古された陳腐な言葉として「またか」と頭上を通りすぎていく感じになっているようにも思えます。
しかし、「人生は芸術である」との教えにおいては、この“努力”という言葉には大きな意味があるのです。
「芸術する」とは目には見えないその人のイメージを目に見える形に表現することです。そのとき働く力が「努力」なのです。
「目に見えないもの」を「目に見えるもの」にするにはそこにある種の力が働いていると考えざるを得ません。それは相転移を起させる力・エネルギーであり、エネルギーの爆発ともいうべき「芸術」を可能にする力です。それが「努力」、「努(つと)める力」なのです。
二代さまは「人生は努力である、努力、努力、努力、努力せよ」とよくおっしゃっていました。それは「人生は芸術である、芸術、芸術、芸術、芸術せよ」と同じ意味なのです。
あらためて言葉の持つ力をかみしめています。