現在、世界の人口は70億人ほどですが、世界で最もお金を持っている80人が所有する総資産が、世界の下位所得者50%、つまり35億人ほどの人々の総資産を上廻っているという驚くような記事を目にしました。
日本の人口が1億2000万人ぐらいとすると、1.37人の日本人の総資産が下位6000万人の総資産を上廻っているような状態になるわけですから、想像を絶っする格差社会がいつの間にか世界に出来上がってしまったわけです。
IT(情報技術)のすさまじい進歩発展が大きな原因で、それについて行ける人々と置き去りにされる人々の差が大きくなるばかりで、今後もますます格差が拡大するとも予測されています。
でも、そのような世界、社会が不健全、不健康なものであることは直感的にわかります。
近い将来にその反動が起り、大きな混乱に世界が巻き込まれるのではないでしょうか。
人々が連帯感を持つことが出来なくなり、上位の人も下位の人も、「わたし」と「あの人たち」(「かれら」)、と対立してバラバラになってしまう社会になりつつあるのはおそろしいことです。
そのようなときにこそ、信仰が大切です。
神に依り、神に祈りつつものごとに臨むならば、自分の進むべき道、自分のあるべき姿がおのずと見えてくるのです。格差にまどわされることなく、格差にどう対応したらよいか見えてくるに違いありません。
目先の出来事に一喜一憂することなく、射程距離を遠くに持ち、自分のイメージのまにまに大いに「芸術させていただこう」と意欲して日常生活を過すことが大切です。