出会いは高いお風呂屋さん。
俗に言う個室付き特殊浴場。
そう！いわゆるソープ。
今回のお話はそういうお店での話です。
もう20年以上も前に
大阪からこういう店は、
全て無くなってしまったのです。
彼女を知ったのは、
大阪にソープランドなるものが
まだあった頃のお話。
逃げたい・・・・。
梅田の大衆店ですごく人気のあった店。
ここに彼女はいた。
初めて彼女を見た時、
可愛いと思った。
そして、
こんな店には似つかないと思った。
マジメそうで、
どことなく影があるのを感じた。
行くたびに彼女を指名して、
仲良くなった頃に誘ってみた。
プレイが終わったあと、
ベッドで横になりながら言ってみた。
「なぁ今度ご飯行かん？」
腕枕をしていた顔をこちらに向けて、
「えっ！あぁうん、いいよ行こう」
と笑顔で応えてくれた。
日と場所を決めて約束した。
オレの誕生日が近かったのだが、
彼女から言われたことに少し驚いた。
「確か誕生日近かったよね」
「うん、もうすぐやけど」
「何かプレゼントしたい。何がいい？」
じっとオレの顔を見ながら彼女が言う。
「ええよそんなん」
「ダメ！あたしがしたいの！」
どうやら本気のようだ。
「パンツあげようか？」
「えっ？ぱんつ？？」
「あっ！パンツはあかんか・・・
えっとあたしのじゃないよ勘違いした？」
「いや、そｔれはそれでうれしいけど」
アハと無邪気に笑った。
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