・・といっても過去のお話です。
派遣のNちゃん①
とある通信会社で営業として働いていた頃の話。
オペレーターのＫちゃんからの依頼で、
顧客対応をしたあとの処理をしてもらおうと会社に連絡を入れると、
Ｋちゃんは休みだった。
急ぎの案件だったので翌日に回すこともできず、
仕方ないので電話に出てくれたＮちゃんにお願いすることに。
オペレーターさん達とはあまり話す機会がなかったので、
この際ということでちょっと話をした。
「営業さんは外に出られていいですね、私たちはずっと中です！」
彼女たちは一日中電話対応に追われている。
「今からランチするとこ」というと、
「いいなぁー私も外でランチしたいですよ！」
「ん？外に出れんの？」
「出れないこともないんですけど、お金がないから中でパン食べてます」
この子は貧乏なのか？
彼女たちは派遣で来ているオペレーターだ。
派遣といえど、そんなに給料は悪くないはず。
おまけに獲得すればインセンティブも付くし、
結構な額になるはずだが。
「ほんじゃあ今度ご飯奢ってあげよう！」
「えっホンマですか？」
「うんええよ。今回のことしてもらったお礼に」
「はい！楽しみにしてます♪」
元々はKちゃんの獲得した案件だったので、
処理をしてもらったNちゃんには報酬が付かない。
そのこともあってご飯を奢ってあげることにしたのだ。
大阪はミナミにある、魚のおいしい行きつけの店に連れて行った。
その店から誕生日祝いで、船盛サービス！という
お知らせハガキが来ていたから、ちょうどよかった。
運ばれてきたお造りの船盛を見た彼女は、
「うわぁー！」と感嘆の声を上げた。
「こんなの食べさせてもらっていいんですか？」
「ええよ、遠慮せんと食べ」
「はい！」
夢中でパクつく彼女を見て、可愛いなぁと思ってしまった。
これはなんとかしないと・・・・(*ノω・*)テヘ