C-G-Am-F | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

C-G-Am-F

 アナ雪の女王旋風は落ち着きを見せていますが、未だに強風であることには変わりません。各所であの曲を耳にします。

 音楽的にプチ解説すると、サビのコード(和音)進行はキーがCでいうところの ♪~C-G-Am-F~♪です。とてもシンプルですね。

 どこかの評論家がこの進行を使ったからヒットした的なことを言っていたようですが、この進行の曲は数多あります。じゃあそれを使えば全部ヒットかよ!と突っ込みを入れたくなりました。

 この進行でパッと思いつく曲はU2の「With Or Without You」。モンスターアルバム「ヨシュア・トゥリー」の先行シングルになった名曲ですね。


 ここに ♪~ありの~ままの~♪をあてはめてみてください。悪くないでしょ?

 去年11月のライブで僕は音楽の型について講義的なものをしたことがあります。日本の音楽に脈々と流れる好まれるコード進行について語りました。最近、マキタスポーツさんが様々なメディアで同じようなことを語っていますね。

 ある意味、型を則るのは楽です。楽なので使用します。しかし楽だな~という感覚で、そこに音符を置きに行くようなメロディーはグッときません。

 作曲を初めたばかりの方はそういうことをやってしまう傾向があると思います。何となく良い曲に聴こえがちなので騙される。騙されるってのは、その進行に騙されるという意味ね。

 音符を置きに行ったメロディーはきっと、数十年以上前の誰かが作ってます。もしかすると数百年前かも!?

 なので後進の我々は苦労するのです。もう安易に置きにいけない立場にあるから(もちろんわざと置きにいって郷愁感やいなたさ、歌いやすさを出すことはありますよ)。

 コード進行がメロディーを呼ぶってのは往々にしてあります。素直にそれに従うのも全然あり。しかしそれだけじゃ作者の個性が出ません。作者はシンコペーションや音程の飛び、リズムのキメやスケール(音階)外音等を使って個性のフリカケをかけなければならないのです。ここにアレンジや声等が絡まって楽曲になる。同じ骨を持った曲でも別曲として認知される。

 僕がやっている楽曲制作ってデコレーションを裸にしちゃえばかなりシンプルなもんで、せいぜい数個ほどの骨格があるだけ。それを様々な形にしているだけ。きっと音楽以外のものもそうなんだと思う。

 物事はシンプルにしたほうが真理が見えやすいと言います。芸術分野以外でも、人間社会、いや人間そのものは意外とシンプルなんだと思う。僕はまだまだケツが青い(笑)。今後もシンプルだけどグッドソング、そんな曲を目指します。

 アナと雪の女王のテーマ曲は「Let It Go」ですが、最後にこの曲を。ビートルズ(映像はポールのライブ)「Let It Be」をお送りします。イントロとAメロの出だしは♪~C-G-Am-F~♪です。


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♪8月3日(日)
寺岡呼人vs酒井ミキオvs石田匠
出演:寺岡呼人/酒井ミキオ/石田匠
会場:渋谷gee-ge.
開場/開演:18:00/19:00
前売り/当日: 3500円/4000円(D別)

※チケットのご予約
【電話予約 03-6416-3468】
6月3日(火)17:00~予約開始
(電話予約の際に整理番号をお伝えします)

【メール予約】
渋谷gee-ge.ホームページの
http://gee-ge.net/
TICKET予約」からのご予約になります。

※当日の入場順は、
整理番号順

メール予約
となります。


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