ボーナス | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

ボーナス

 どうやら世間ではボーナスシーズンのようです。ボーナスを貰える方々、おめでとうございます! 僕らミュージシャンにはあまり関係のないボーナス、みなさんはそれを当たり前と捉えるか、それともラッキーと捉えるか・・・。

 僕はラッキーと捉えたほうが良いと思います。そもそもボーナスは臨時的なもの。出て当たり前という認識から始まると出なかった時にショックを受けます。物事は「期待しすぎず依存しすぎず」の精神で捉えましょう。

 ネット情報によると、明治9年に三菱が支給した賞与制度が日本初のようです。きっとそこから大企業などがボーナスを支給し始めたのでしょう。今ではかなりの企業がボーナスという制度を採用しています。

 もちろんボーナスが出ない企業も沢山あります。きっと 昨今の経済事情では出したくても出せないのでしょう。そういえば中小企業の4割はボーナスが無いとか? 経営者は頭の抱えどころです。優秀な社員は待遇が良い所へ流れて行きがちですからね。

 ミュージシャンのボーナスってなんでしょうか? 確定申告の還付金? 20年前の曲がカバーされてプチヒット!の印税? 演歌の営業で回っている方々なら、客席からの御捻りってのも当てはまるかな。まあ意外な臨時収入というのは誰にしても嬉しいものでしょう。

 さて、「ボーナス = お金」という考えから少し離れてみましょう。あなたにとって人生のボーナスとはなんでしょうか? 人生の臨時収入とは何か。

 大きな病気や事故をした方の考え方にこのようなものがあります。「今こうやって生きていられることは人生のボーナスなんだ」と。「与えられた命の時間は一度終わった。ここから先はボーナスステージだ」と。

 旅行や趣味、勉強等々の経験を貪欲増やす人、社会貢献に目覚める人、家族のために生きる人、より仕事に従事する人・・・。共通しているのは生き直す姿勢です。

 命の有限を肌で知った方は強いです。生きることに誠実になります(もちろんそうではない人もいますが)。「生きてるだけで丸儲け」という考えに近くなっていくことでしょうね。

 目先のボーナス、目先のお金に一喜一憂するのも人情。しかし大事なのは今ここで生きているという「人生のボーナス」をどう使うか。その視点から引き算してお金という必要且つやっかいなモノを考たいですね。

 僕にとってのボーナスはもちろん有限なる命ですが、やはりこの音楽という職業もそうでしょう。人との良い出逢いや幸運が重なり、一応今のところミュージシャンを続けられています。ボーナスとは臨時的で儚いもの。だからこそこの境遇を大切にしたい。

 このボーナスの使い道、地味に精力的(笑)に使いたい。ボーナスを与えてくれた方々に感謝しつつ、その額面を心の通帳に記帳することにします。皆さんもボーナスは大切に使いましょうね!

 ということで夏のボーナスにあやかったブログでした。また明日以降・・・。