二都物語 | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

二都物語

 音楽も演劇も「生」は良い。その瞬間にしかない空気がある。巻き戻しも早送りも無い世界。観客とステージに乗っている者の間にある緊張感、そして一体感が気持ち良いからこそ何度も会場へ足を運んでしまう。

 先日、友人に誘われて草彅剛さん、堀北真希さん主演の舞台「二都物語」を観に行った。イギリスの小説を元に新たに作られた重厚な物語であった。古代日本、ヤマタイとクナという両国を舞台に繰り広げられる愛と勇気の物語とでも言うのかな。休憩含めて約3時間、演者の熱をピリピリ感じた濃厚な空間であった。

 テレビと舞台は違う。まず発声から違う。テレビや映画の日常会話的な発声だと舞台では通じない。声を遠くへ飛ばすため舞台用の発声になる。そして体の使い方も大きくなる。遠くの人でもわかるように一つ一つの仕草も大きく見せる。それらがちょいとわざとらしく感じる人もいるかもしれないが、あれはあれで必要なのだ。

 そしてキャストが豪華。主演のお二人意外にも強者が並ぶ。それぞれがそれぞれの個性を出し、見事に物語に色を添えていた。もちろんまだ世に名前が知られていない脇役の方々も実力派。厳しいオーディションを勝ち抜いてきたんだろうな。

 もちろん音楽も良かった。重厚なストリングスや打楽器、時に切ない旋律。場面場面に合わせて客の心を動かす。照明も効果的。恋、冒険、死、友情・・・様々なテクニックを使ってステージを演出していた。

 舞台は総合芸術とも言われる。それぞれのプロが集まって成される感動の空間。日本はそういうエンタメが日々繰り広げられることが出来る良い国だと思ったよ。戦時下や貧困の国じゃこうはいかん。ここにいられることを感謝せねばならん。

 さて、音楽以外のエンタメに触れると刺激される。まずは5/24のイベント。こちらは肩の力が抜けた楽しいイベントにしたい。新曲やれるか!?ってな感じです。頑張ります。

 そしてちょいと先だけどユーストで告知した11月のライブ。天晴音楽会~三都物語~で行けなかった名古屋、そして東京でのライブ。20周年への良き助走になればいいなと思っています。

 今日からゴールデンウィーク、楽しい予定がある方も多いでしょう。僕は・・・作業部屋かな(笑)。それでは暖かで穏やかな日々を過ごしてください。