宇宙兄弟 | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

宇宙兄弟

 とある平日の午前中、ぷらりと「宇宙兄弟」を観て来た。「テルマエロマエ」と同じく漫画が原作。最近はこの手の映画が増えたね。

 まあなんといっても「プラネテス」に関わった僕としては、なんつーか先輩気分(笑)な気持ちで観たわけですよ。お前頑張れよと(失礼!)。

 良作だった。宇宙への夢を通して兄弟愛が見えた。ただ涙は出なかった。もっとより深みのある描写なのか展開なのかわからないが、もう一歩あれば感動度合いも増えたはず。いや、とっても良い作品なんだよ! あえて欲を言えばってこと。

 子役、かなり似ていた。主人公の二人に似た子役を探したんだね。小栗旬君、岡田将生君の子供時代のよう。その他キャスティングもいい。実力派の俳優がいい味出してる。

 で、その中に夢を諦めきれずに何度も宇宙へ挑戦する54歳のおじさんがいるんだけど、生まれ年の設定が1970年なわけ。主人公含め、宇宙飛行士の試験を受けている面々は30代前後。その中でおじさん頑張る。体力的にキツイけど頑張る。家族に見放されても頑張る。ちなみに俳優は塩見三省さんね。

 共感出来ました(一部除く)。アントニオ猪木氏の「人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に年老いていくのだと思います」という言葉を思い出したよ(笑)。そのおじさん、歩みを止めていなかった。

 宇宙開拓、是非とも実現してもらいたい。予算、あんまり削らないで欲しい。もちろん民間企業も頑張って技術を磨いていくのだ!ベンチャー頑張れ! 技術競争と情報共有のバランスで底上げを! 民間で出来ることは民間で、NASAやJAXAなどの宇宙機関しか出来ないことはそちらで!

 宇宙開発には必ずエネルギー問題が付随している。数年、下手したら数十年、いや何百年と宇宙空間を旅する時代が来るかも。その時、その機体を何で動かすか。現時点で考えられるのはアレかなぁ、きっと。

 見たことのない景色を見たい。行ったことのない場所に行きたい。これはもう人類の単純な夢です。遺伝子に組み込まれた夢です。人類がアフリカ大陸から全世界に散らばって現代に至るまで、すんごく長い時間が過ぎてます。宇宙もそのくらいのタームの夢なんだろうね。うん、俺、完全にあの世(泣)。

 そんなでっかい夢から我がミクロの世界へ。映画に出てきたおじさんと同級生のミキオなう。いつまで音楽家として生きて行くのかな? 声が出なくなった時?指が動かなくなった時?才能に絶望した時?

 ・・・わかりゃしません。今のところ想像もつきません。行ける所までは行くさ。だって楽しいことに終止符を打つのはもったいないじゃないか。「ミキオ」という企業に就職してから随分だったけど、まだまだケツは青いぜ(最近よく出るフレーズ)! こうなりゃ一生蒙古半だ(笑)!

 果たして54歳になっても同じことが言えるか? それを確かめに皆さんは少なくともあと十数年は僕について来て下さい!作品を聴いて下さい!ライブに顔出して下さい! そう、僕の宇宙兄弟はあなたです~!!