ライブは良いもんだ! | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

ライブは良いもんだ!

 二日連続でライブ鑑賞をしてきました。まずは3月の僕のライブでチェロを弾いてくれた佐藤舞希子さんのライブ。チェロ、バイオリン、キーボード、ギター、パーカッションという編成で歌の無いインストを聴かせてくれました。

 歌が無い分だけ楽器それぞれの特性が見えやすいのがインスト。歌モノばっかりやってると、意外と疎遠になりがちなんだよね。たまには楽器だけのライブも良い。そういや僕の青春の師匠、坂本龍一さんもインストの人です。

 チェロやバイオリンの響きって素敵。艶やかで繊細で、時に荒々しい。感情そのものが音に表れる。他の楽器とは違う煌びやかさがあるね、ストリングスって。指から伝わる思いが直接的に出るというか何というか。曲も大衆性があると思うし、どんどん世の中に打って出てほしいな。そしてまた一緒にやりましょう!

 で、本日はミスターチルドレン。昔は毎ツアー、必ずどこかで観ていたんだけど、ここ数年はご無沙汰でした。久々のミスターチルドレンは・・・もう言うこと無し。デビュー20周年という節目のライブだもん、圧倒的です。

 もちろん派手なステージセットや照明、映像があって視覚的にも素晴らしいエンターテインメントショウなんだけど、まず何より骨格となる楽曲、そして歌の力が凄いんだよね。つまり想いです。桜井君の想いがビシビシと伝わってくる。

 こういうライブを観ている時って、かなりの割合で様々な思考が生まれてくる。まるで曲や歌に引っ張り出されるように様々なことを考える。大げさに言えば人生と向き合う?っていうのかな。彼らの音がガンガン鳴っているのに心の中に無音が生じて、「光」「道標」「答え」のようなものがフワッと浮き出てくる感覚。わかりにくいね(笑)。

 いや、ホント確実に良いものを観たと言える。3時間弱だったろうか、単純に音を楽しむだけじゃない充実した時間を過ごせた。今日の気持ちを忘れずに未来へ向かいたい。シンプルイズベスト、この言葉を再び噛みしめたよ。ありがとう。

 音楽家として生きることは確かに大変かもしれない。でも人生を賭けるだけのものは必ずある。例えばその過程で出会う苦しみに負けてしまいそうな人もいる。でも見方を変えると、他の人生を選んでいたら味わえなかったかけがえのないものじゃないか。つまりその苦しみは幸せの一種。

 職業選択の自由があり、第四次産業ともいえるエンタメ業界がきっちりと成り立っている日本。生きる死ぬという命題が突きつけられている国とは違うんだ。その中でヒーコラヒーコラと弱音ばかりを吐いて毎日を流すように過ごしていては、生き死にでせめぎ合っている他国の音楽家に申し訳ない。

 ・・・ちょいと話が大きくなってしまった(笑)。何が言いたいかっつうと、ライブは良い!ってことです。皆さん、どんどんライブ会場へ足を運びましょう。そして色んな事を思いましょう!考えましょう! で、たまには僕のライブも観に来てね! 次回は・・・まだ詳細出せません。もうちょいお待ちを!