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[連載]30代のつぶやき通信④"黒い水"&"10years"

電子書籍配信開始から1週間。
みなさん、すでにお手元に用意されているでしょうか?

というわけで、いよいよ最終回を迎えた連載企画。

課題曲を"Drastc my soul"にするつもりでいたのですが、
それは本文を見て、みなさんに聴き比べと読み比べをお願いしたいと思いますw

代わりに今回は2つの曲を取り上げます。
いずれも、人気の高い曲です。


では、まず本文を。

酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba-101years


"10years"は酒井が上京して10年目に書き下ろした楽曲で、今は廃盤になっているアルバム"mikio sakai"に収録。
現在はバラードベスト盤"songbook ballads"にて入手可能です。

そんな歌への想いを馳せて・・・ということですが、
歌の中では、こんな歌詞になっています。



 誰かを信じる強さ 
 信じることのリスク 
 とまどいながら抱きしめる
「本当の僕」という逃げ場を作らぬように 
 すべての現実と向き合えたら・・・





「本当の僕(本来の自分はこうだ!と勝手に思い込んでいる自分の理想像。現実の自分に言い訳したい時に出てくる)」を逃げ場と考え、苦しくとも現実逃避をせずに生きていく。
それこそが苦難を乗り越える唯一の方法であると考える酒井の哲学が凝縮されています。


そしてこの哲学は揺らぐことなく、年月を経て、また別の曲でも歌われることになります。
非常に人気の高い「黒い水」の一節を紹介します。



 哀しみを抱きしめた人は誰?
 憎しみと握手した人は誰?
 堕ちてゆく自分が愛しすぎて
 溢れだす言い訳に溺れてる






誰にも避けることのできない苦難に身を委ね、
流されてしまいそうな時はあることでしょう。
しかも、一度流されると意外と「楽」に感じる瞬間もあることでしょう。
そんな姿を「墜ちてゆく自分が愛しすぎて・・・」と表現し、
「言い訳に溺れてる」と非常に厳しい表現になっています。




「言い訳って、やっぱり美しくないもんね」



わかっているんですよね~。
わかっているけど、しちゃう。。。

でも、どうでしょう?
わかっていながらする言い訳と、
ただの自己弁護、ひいては「墜ちてゆく自分」がかわいくてする言い訳。
意味合いはだいぶ異なってくるのではないでしょうか?



いかがでしょう?



話は変わりますが、歌の魅力は歌詞だけではありません。
声、メロディ、アレンジなど10人いればそれぞれの惹かれるポイントがあります。
ただ、こうした歌詞の世界をブログから紐解くことで、
酒井ミキオをいう音楽家が音楽家である前に「人」であることを知ってもらい、
その内面から湧いてくる「歌」というものに、今まで以上に寄り添うことができるようになってほしい。


そんな想いから今回の書籍の企画/出版に至りました。


酒井自身、歌詞においては「メッセージ」を非常に大切にしています。
10月に配信リリースした"J-Popper"の一節にはこんな歌詞があります。


「湧きあがるストーリー 溢れ出すメッセージ
 届けたい・・・ 届かない・・・
 でもそれを繰り返す」



今後も酒井から繰り返される「届け物」に耳を傾けていただければ嬉しい限りです。


次回の届け物は、年明けの1月に"songbook vol.14"を発売。(1/14にはレコ発ライブあり!)
さらには、来春には映画「スクライド・オルタレイションQUAN」にて、さらに届けられればいいんですけどね!w
(期待の大きさは十分に伝わっております!)

というわけで、乞うご期待!!!