休日。車を運転して福島第一原子力発電所の近くまで行ってみた。

以前行った時よりもずっと近くまで通行可能でした。
原発まで1.5キロの所で検問みたいなバリケードがあり、ここからは通行許可証がないと入れないと言われ引き返す。
勿論、分かっていた事。

福島県浜通りの現状はどうなっているのか気になり行ってみたのですが、原発のある大熊町や隣町の富岡町、楢葉町には、放射性物質を除染する時に出た黒い大きな袋が至るところに山の様にあった。
国道6号線を走行してるととにかくそれが目につく。
ダンプカーが次々とそれを積んで走っている光景は、2年くらい前に来た時と何ら変わらない感じ。

変わったのは、帰宅困難地域が狭まった事。

富岡町に、現在の状況や除染の方法などを展示している『とみおか除染ホットステーション』があったのでお邪魔してみました。
中で美味しいコーヒーを頂きながら、色々とお話を聞く事が出来ました。

来年4月には大きなホームセンターが再オープンする事だとか、来年、居住可能区域が更に広がるが…いったいどれだけの元住民が戻ってくるのか…とか。
もしかしたら、数パーセントの方々しか戻って来ないかも知れないという不安もあるとの事。

大熊町、富岡町には一般の人がご飯を食べるところもなく…楢葉町役場の前にあった仮設店舗の食堂に入った。
美味しいお蕎麦を食べながら、お店のご主人と色んなお話。
『お客さんは(いちえふ)で作業してる人がほとんどだよ。』(いちえふ)とは、福島第一原子力発電所の事。
『いちえふ』っていうコミックがあり読んでいるが、現地の人は本当に『いちえふ』って普段から言うんだ…。

確かに、隣接している仮設のスーパーには作業服を着た人達がひっきりなしに出入りしてました。

そこの駐車場に、軽トラの移動焼き鳥屋さんがいた。いい匂いにつられて焼き鳥を購入(^-^)
これがめちゃくちゃ旨い!
小さい頃から思ってたけど、スーパーの駐車場で営業してる軽トラの焼き鳥屋さんはやっぱり旨いんだな…。
いわき市から、毎日この楢葉町の仮設店舗の駐車場に来て営業しているみたい。
橋本マネージャーと、後輩のゼンゴーを連れてったんですが、2人もこの焼き鳥にハマってました。

帰り、いわき湯本温泉で日帰り入浴をして最高に気持ち良くなりポカポカしながら常磐道で東京へ戻って来ました。
いわき湯本温泉、以前かみさんと2人で旅行に行ったなぁ。
震災後、まだまだ温泉客は戻ってないらしい。
『みんなスパリゾート・ハワイアンズに行っちゃうんだね…いい旅館いっぱいあるんだけどね…』と、温泉に入ってた地元のおっちゃんが言ってました。

まぁ、確かに…僕もスパリゾートには震災後2回泊まりに行ったなぁ。
次は湯本温泉のいい旅館に家族で来ようかな。


現地の方も、この現状を伝えてくれる報道がめっきり少なくなったと嘆いてました。
宮城や岩手とは大きく違う、福島・浜通りの現状。

その場所の放射線量を示す電光掲示板が至るところにありました。
目には見えない放射性物質というわけの分からないもの…。

まだまだ、5年以上経ってもまだまだ戦ってる人達が沢山沢山いる。

実際に行ってみないと分からない事が多すぎますね。
また行ってみよう。