仙台から上京し、東京都板橋区大谷口ってとこに10年住んだ。
富澤と2人暮らし。
肉体労働のバイトをしながら、小さい劇場のお笑いライブに出演する毎日…。
23歳から31歳くらいまで、ほとんどお金がない時期を過ごした。
お金は無かったけど、夢はあった…なんてカッコいい感じの事を書くつもりじゃなくて。。
そのお金がない時代、なけなしのバイト代を握りしめて近所の中華屋さんで食事もした。
それが、大谷口にある『中華 ふじ』。
今日は近くで収録があったので、終わってから久々に食べに行った。
お店の場所は少し移動してて店内も広くなっていた。
当時、お金も無いのに少し無理して贅沢にチャーシューメンを食べてたっけ。
食通だからね…。
チャーシューメンか、やきめしを頼んでいた。
いつか芸人として売れたら、チャーシューメンとやきめしを一緒に頼むんだ!って思っていた。
そして今日、ついに念願のチャーシューメンとやきめしを注文!
食べてて…ホントに懐かしくて。。あの、いま考えると先が見えない辛かった時代を鮮明に思い出しながら。
でも、あれなのね!
もう、いい歳だしそんなに食えないのねっ!
チャーシューメンとやきめしって量が多いね!
結局、何の懐かしの感情もなく平然と隣でムシャムシャ食べてる橋本マネージャーにやきめし半分食べて貰った。
色ん思い出が溢れ、当時よりももっと美味しく感じたチャーシューメンとやきめし。
チャーシューメンを人にご馳走出来る位になりました。
お店のご夫婦も僕の事を覚えてて下さり、でも別にそんなに話掛けてくるわけでもなく。普通に接客して下さいました。
それがまた嬉しくて。
あの頃と変わらない美味しい味を、天狗になった自分を見つめ直す為にも、また食べに行きたいです。
いや、別に天狗になってねーし!
でもホント、美味しかった。
くすぶってた若手時代の思い出の味。のお話でした。
伊達拝