<お城じゃないけど>アクシデントと対馬観光(厳原周辺) | カメラ片手に日本百名城巡りのブログ

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2024.05.02-03

 五島・福江空港から長崎を経由して対馬空港へ降り立つ。バスの便が悪い(1時間ぐらい待ち)のでタクシーで対馬南部の中心「厳原(いずはら)」にある万松院(ばんしょういん)に向かう。

 ここ万松院には歴代宗氏の墓所がある(萩の毛利家墓所、金沢野田山の前田家の墓所とともに“日本三大墓所”の一つ)。

 青紅葉の木漏れ日に照らされる石段<百雁木(ひゃくがんぎ)>を登った先に、歴代当主と夫人などの墓所がある。戦国を生きた19代当主宗義智(よしとし)のために子の義成が建立したものと言われ、父の法名から万松院としたとのこと。

 万松院でお参りし、下に降りてくると宗氏の居城金石城の大手門が見えてくる。この門は天守を兼ねているという点で大変珍しい。平成の初め竹下首相の「1億創生予算」(←なつかしい)によって復元されたものだが、大正時代まで現存し古写真などが残っており昔の形に近いそうだ。奥に宗氏の大名庭園が復元されているが、この日は木曜で休園日だったため、翌日以降に訪ねることにしホテルにチェックインした。

 夕食は、ホテル近くの居酒屋「八丁」さんで対馬名物アナゴの天ぷらなどをいただき翌日のために英気を養った。いよいよ続100名城の“ラスボス”金田城(かねだじょう/かねだのき)を満喫するはずだった。

 翌の日は快晴。ホテルで朝食をとり、金田城までのタクシーを呼んで準備万端!ところが電話が終わりイスから立ちあがろうとした時にアクシデント発生 腰がピッキッ!! えっ!嘘でしょ?そこから少し動くだけで痛い。どうしよう?

 迷っているうちにもタクシー到着。残念だけど予定変更。

「運転手さん、金田城行くってお呼びしたのですが、今腰を痛めてしまって歩けなくなってしまったので、あまり歩かなくていい観光地を…そうだ!元寇の時、モンゴル軍が上陸した小茂田浜お願いします。」ということでこの日は金田城断念。

 タクシーで走ることおよそ30分。まず小茂田浜近くの小茂田浜神社に到着。

 タクシーからよろよろ降りる。腰が痛い。ゆっくり神社をお参り。ここは、文永の役の時3万とも言われるモンゴル軍にわずか80騎で立ち向かい華々しく散った守護代宗資国(すけくに)を祀った神社。傍には資国の銅像も建てられている。腰は痛いながらもゆっくりならばなんとかなるか?次にモンゴル軍が上陸してきた小茂田浜の駐車場にタクシーを停めて見学。

 この砂浜をモンゴル軍が上陸してきたのか〜、と思いに耽っていると運転手さんが「元寇の頃は磯だったんじゃないでしょうか?砂は海水浴場のために入れてますから」まぁそんなもんですね。

 そのあと、タクシーの運転手さんオススメ椎根の石屋根倉庫群を見学後、厳原の街まで戻ってもらい、金石城内の宗氏庭園跡の近くで降ろしてもらった。

 登山用のステッキに掴まりながら前日観られなかった庭園と博物館を見学後、なんとかホテル近くのマツキヨまで戻り、湿布とコルセットを購入。ホテルに戻り一時休憩。

 湿布貼って、コルセット着けて、ロキソニン飲んだら意外といけるじゃん。立ったり座ったりするときは辛いけど歩ける。

 ということで厳原を徒歩で観光することに。この時まだ午前11:30。

 八幡神社でお参り後、旧武家屋敷通りに。五島列島でも見た石垣の塀。以前ブラタモリでやっていたと思うがここは、防火対策として石垣塀にしているとのこと。風情ある佇まいとなっている。

 昼食は観光案内所ふれあい処つしまに隣接しているレストランで名物対州そばをいただく。太く少し冷麦のような喉越しに似ているが、蕎麦の風味も十分にあり美味しい。地元の人は鍋の〆に対州そばを入れるそうだが、合うような気もする。

 さて、厳原でもう一つ見たいもの、これもブラタモリでもやっていた対馬藩のお船江(修理用ドック)。お船江が当時のまま残っているのは大変珍しい。

 観光案内所から徒歩40分、タクシーなら10分。さぁどうする?この時は腰が痛いためこの後が不安な状態ということもあり「徒歩」を選択(←逆だろ)。この時の気持ちとしては思ったより腰が大丈夫そうだということ『この程度が歩けないと明日の金田城は登れない』というようなある種自分を占う気持ちで歩き始めた。

 大きな橋もありアップダウンが激しい道だ。歩くこと40分。お船江に到着!これなら明日もいける。憲法記念日であっても、韓国の観光客がいくら多くても、ここは空いている。この風景観て感動して欲しいなぁ。この日は波も穏やかでしばし休憩し体から吹き出した汗が乾くのを待つ。

 もう夕方、帰りはさすがに歩きはムリ。タクシー呼んでホテルまで帰る。しかし、お酒という痛み止めを呑まなければと夜の居酒屋「お多幸」に繰り出し、地元の方との楽しい話や美味しいお酒で盛り上がる。翌日はいよいよ金田城だ!(つづく)