<お城じゃないけどお城の遺構?>西本願寺飛雲閣 | カメラ片手に日本百名城巡りのブログ

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2024.03.03

 京都で1泊、翌日は朝から西本願寺へ。

 今回の旅の最大の目的がコレ。

「僧侶がご案内する特別公開西本願寺書院・飛雲閣」

 飛雲閣は一度訪れてみたかったのだが、今回やっと念願かなった。昨年は気付くのが遅くすでに予約が入れられない状態だったが、今年はかなり前に予約をし実現に至った。

 集合時間は午前10:15。ホテルが西本願寺から近かったこともあり、朝食を食べてゆっくり出発したにもかかわらず、9:30ごろに西本願寺に到着。ここのよいところは基本境内が無料。特別拝観前にもあちこち見学することができる。

まず向かったのは国宝の唐門。別名「日暮門(ひぐらしもん)」

ん?このフレーズどこかで聞いたことあるような。そう、日光東照宮の陽明門も別名「日暮門」。日が暮れるまでみていても飽きないところからこの名で呼ばれているらしい。陽明門より小さいけど、彫刻の一つ一つを見ていると飽きず、日暮門と呼ばれるのも納得。日光陽明門の白に対して黒、色は全く違えど、金とのコントラストが美しい。

 さて、この唐門は聚楽第の遺構?伏見城の遺構?豊国社の遺構?様々な説があるがどれも確証はないとのこと。お寺だけれどお城の遺構かも?1つ目。

 そろそろ時間になったので、特別拝観の受付に向かう。

 参加証やパンフレットなどを貰い、書院に入って待機。事前の注意説明では、“書院内や庭園一切の撮影NG”。これはかなり残念。

 特別拝観が始まると、まず偉いお坊さんの説法があり、その後、2班に別れて、国宝白書院の見学。

 もう、写真がないのが残念な限り。正直、二条城二の丸御殿より小さいが、“お見事!”の一言。障壁画や襖絵は言うに及ばず、厚さ40cmの板をくり抜いて作った透かし彫りの欄間はまさに匠の技。また、能舞台が4つもあり、そのうちの一つは1581年に製作された現存する日本最古の能舞台で国宝指定となっている(1581年製作には無理があるとの説もあり)。大広間上段の間の上は、素晴らしい格天井(ごうてんじょう)。さらに虎渓の庭(国の特別名勝)は見惚れてしまうほどの美しさ。正直、仏に仕える身の僧侶がこんな贅沢な暮らしをしていいのか?と思ってしまった。

 書院の見学後は、国宝飛雲閣へ。

 とにかく人が多い。800円出せば期間中見学できるということもあり、賑わっている。人が写り込まない写真を撮るのに苦労する。

 この飛雲閣は豊臣秀吉築城の京都“聚楽第”の遺構と言われている。これもお寺だけどお城の遺構かも?2つ目。案内の僧侶の方によると、左右非対称で2階部分のないところは、秀吉が着座する場所であり、秀吉の上に人が乗るのは無礼であるということから2階部分がないとの説明だった。

 ただ、飛雲閣についても先ほどの唐門同様、聚楽第の遺構であるという確証はないらしい。

 特別拝観は飛雲閣の庭で終了し、ここで解散。僕はしばらく飛雲閣にとどまり見学を続ける。いやぁ、それにしても美しい。久しぶりにいい建築物を見たという思いだ。ただ、写真には残せなかったが、書院も素晴らしかった。来年もまたぜひ来たいと思った。

 その後、西本願寺の国宝御影堂、同阿弥陀堂あらためて散策。

 その後、飛雲閣が金閣、銀閣とともに“京の三閣”と呼ばれていることにあやかり、金閣(寺)、銀閣(寺)を拝観することにした。

 外国人観光客が多かったが、久々の金閣、銀閣もよかった!最後、京都駅でお好み焼きを食べて名古屋に戻った。