催眠商法をほやほやで体験してしまいました。

すごく楽しいからと誘われて行ったら、

ソレでした。

 

まさか自分に降りかかる事はないと

皆さん考えてると思います。

 

けれども案外、身近に存在していて、

いつの間に体験してしまう可能性があります。

 

自分でなくても、親が巻き込まれる可能性はより高いです。

なぜだろう、高齢者が騙されやすいというのは本当です。

誘ってくれた義両親は全く気が付いていませんでした。

信じ切っていました。

 

もしこの先、催眠商法に出会ってしまったら

そういえば、ブログで似たようなこと読んだな

と思い出すことで、気が付いて貰えたら幸いです。

 

 

 

体験したこと

 

事の発端はポストにチラシが入っていたそうです。


100円を払い、商品のPRを聞くだけで、無料でその商品を貰えます。


というもの。

それに嘘はなく、もしスーパーで見かけたら是非買ってほしいから、

まずは美味しい事、確かめてくださいというのが何日か続きます。

かかるお金は100円だけ。

 

一日に2回開催されて、

例えば今日の午前は「干物」。午後は「昆布」

明日はマンゴー。

のように日替わりで、行くと次回のチケットをもらえます。

チケットを持って来場すれば、本当にもらえるのです。

 

楽しいイベントと聞いて一度私は連れられて行ってしまったのですが

あじ、さば、かれいの干物を計4枚と数の子を2袋も頂きました。

それが人数分。

 

たった100円で。

 

その無料配布を楽しみに、お年寄り(じゃない人もいるけど)は来場し、

店長と呼ばれる人の話を1時間聞くのです。

 

その他スタッフは皆若く、店長の流暢で面白い話に大きな掛け声、

合いの手を入れて会場を活気づけます。

 

その雰囲気に飲み込まれた(ほぼ100%全員?)来場者は

同じように「はーい!」と大声で返事をしたり、

健康の話であれば、「膵臓だ!」「インスリンだ!」とか

わいわいと応えて非常に楽しそうです。

 

イベントの前後は、

若いスタッフと個別にフレンドリーに話し、信頼関係を築いて

「○○ちゃん」と名前呼びです。

 

猜疑心が強い私にとっては異様で怖い光景でした。

誰一人、疑っていない、信じ切っている、

でも明らかにこれは高齢者をターゲットにした「何か」を意図したイベントだとわかりました。

 

商品の無料PRなんて、あるはずがない。

 

 

全く同じ事例を発見

ネットで主催した会社を調べたところ、

会社の直接的な情報としては何も怪しい情報は見つからない。

とても楽しそうな会社に見える求人情報。

好条件の会社でした。

しかし、どうして初任給で25万+インセンティブ(19万)がもらえるほどあんなイベントで稼げるのか。

 

そんな中、ついに検索にひっかかりました。

群馬県の注意喚起でした。

 

催眠商法(SF商法)にご注意ください! - 群馬県ホームページ(消費生活課) (pref.gunma.jp)

 

このページの事例1

これがまさしく私が体験した内容だったのです。

 

やはり・・・・このまま毎日通い続けると

じわじわと「販売」が始まり、高額商品を買わされる事態に

発展するようです。

 

来年発売予定の1万2千円の美容クリームのサンプルを配布するには、

60人お客さんが来ないといけない、

これを使えば肩こりも耳鳴りもひざの痛みもポカポカして

治ってしまう、そのサンプルが欲しくて、皆さん知り合いを誘っていました。

 

でも本当の目的は、1万2千円のクリームを「破格」と謳って

会場で「販売」する事だったんですね。

 

しかもそれは販売の入口であって最終的には

100万円を超えてしまう。

 

 

誘ってくれた人の目を覚ます

 

怖いのは、それに全然、会場の皆さまが気が付かないという事です。

私を誘ってくれたのは義両親です。

義母は行く前、怪しいと疑っていたにも拘らず、

店長の話にいつの間にか飲み込まれて信じていました。

義父は全く疑わずに楽しんでいました。

 

まずは義母に群馬のサイトを見せました。

すぐに冷静になってくれた義母は自分らが「ターゲット」になっている

あれやこれに気が付きました。

 

端っこに座っていたのに最近では真ん前に座るように案内されるように

なっていました。

そして、もし今日も夫婦で来ればインテリアの置物をくれる、

と言われていたようです。

 

昨日、紙を配布されて

体の痛いところと名前を書くように言われ、

来場するたびにハンコを押す事になるところでした。

 

「今日は絶対に行かない方がいいです。」

 

それに義母も同意してくれました。

 

 

信じ切っている人を止める

一方で、義父は最初から何も疑っていない人。

義母から言うとおそらく信じてもらえず、拗れ、

「あんなにいい人ばかりなのに騙しているはずがない!」

 

と言う可能性が高そうでした。

 

義母と事前に話し合い、

私から丁寧に穏やかに話をすることになりました。

 

責任重大です。

毎日楽しみにしている催しを否定しに行くのですから。

 

昨晩はなかなか寝付けませんでした(笑)

 

まずは干物やマンゴーのお礼を言って、

会社を調べたことを言って、

そしたら偶然、よからぬ会社ということを知ってしまった、

同じ事例を見つけ、

それによると近い将来、こんな事が起こってしまう。

 

そんな流れで説明しました。

 

そしてわざと義父のipadでその会社名から群馬の注意喚起のページが

ヒットすることを見せました。

 

お義父さんは心から受け入れてくれて、

本当にありがとう。

と言ってくれました。

 

でもどっちに転ぶかわからない、人を説得するのは

非常に不安な事でした。

 

 

 

以上が、私が体験した催眠商法の実例と

信じる身内を引き留めた話です。

 

あと少し、遅かったら、

もっと信じてしまっていたら、

引き留めるのがもっと難しかったかもしれません。

 

そしてもし私がこの催しに誘われなかったら

事後報告だったら

大変な事になっていたかもしれません。

 

本当に運がよかったとしかいえません。

 

 

今日も他の高齢者は足を運んでいると思うと

心配でなりません。

役所の問合せページにて、何とか止めてほしいという

連絡だけでもと、行いました。

 

読んでくださった方、身近な人に

こんな事あるから気を付けてねと

一声かけてくれると嬉しいです。

 

ありがとうございました。