なんか、
昔のことを思い出しました。
子供が小3あたりだったかな。
小3にもなると、
周りの子は皆んな水筒の形状が、
口飲みだった。
小1、2の頃は水筒からストローが出ているタイプも多いし、それが可愛くて人気だった。
うちの子はまだ口飲みを持ってなくて、
ストローだった。
それで、口のみが欲しい、と私に言ってきた日もあったけど、なかなか時間が取れずにストロー水筒を使っていた。
けれど、そんな中、ある日、誰かが
「○○(うちの子)の水筒って、
赤ちゃんみたいー」
と言った。
すると他の子も口々に赤ちゃんみたいだと
言うようになった。
毎日のように言ってくる子もいるらしい。
それが嫌だと、後日、私に言ってきた。
元気のない声で。
それを聞いて、これは急いで買わなければと思った。
週末には口のみ水筒を買おうと思っていた。
けれど、数日経って
水筒の話をしたら、
あんなに元気なく、赤ちゃんと言われることを
嫌そうに話していたのに、
水筒は買わないと言う。
むしろストローでよいと。
口飲みタイプが欲しいと言ってた日もあったのに。
私はストロータイプが好きなんだと、
言い張る。
内心、
私はこの子は意地でストローを続けるのだと、
わかった。
バカにされたからって
変えることが悔しいんだと。
それで、
水筒を買うのをやめた。
毎日毎日、ストロータイプを持っていった。
気にせず相手せず使い続けた。
何ヶ月も経つと、
赤ちゃんだと言ってくる子はいなくなった。
そして、
さらに何ヶ月も経つと、
ストローだと飲みやすそうでいいね、
と羨ましがられることすら
出てきたそうだ。
歯でストローを噛むクセがあるので
もう水筒のストローはゴムが変曲がってた。
私は、はじめ
いじめに発展したらどうしようと不安にもなっていた。
でも、娘は喧嘩するでもなく、
屈するでもなく、自分の価値観を貫いた。
時間をかけて、認めさせた。
私はただただ、凄いなと、思った。
娘は基本、あっけらかんとして
やたら明るい呑気ちゃんな性格なところがある。
小3の娘は私よりずっと芯が強く、
周りに認めさせる力があるのだと、
思った。
そんな忘れられない思い出です。