9月26日

 

9日なんて短いです。台風で2日潰れたし。

明日から出勤なので連続物を用意しました。

 

もう東北でも稲刈りなのに水辺もの。

雨で散々流されたので備蓄されたんで。

 

 

その前に、ゆるゆるのウチにしては

シリアスなことを。旅から帰れたのは、

 

運がよかっただけとも思えるので、

自戒を込めて。

 

 

数ヶ月前にケーブルカーの廃線跡を

探索した人が帰れたのは運がよかったって

 

ブログを読んだんです。

その人によるとこういう「廃なもの」の

 

探索に行って数えるほどですが、

事故にあってるとかないとか。

 

 

ちなみに登山計画書と入山届をきちんと

出してる「登山」は万が一の事故で行方不明に

 

なったとき、「遭難事故」として扱われますが、

廃線探索のような手続きのない入山は不測の事態の時、

 

「遭難」ではなく「失踪」扱いになって、

「捜索願」を出さないと動いてくれないって

 

聞いたことがあります。どうなんでしょ。

 

 

そんなことで本題。以前から名前が面白い

「面白山高原」に行ったんです。

 

もともとどんな駅か行ってみたかっただけですが、

すぐ近くに「紅葉山渓谷」があり、ハイキング

 

コースがあると現地に看板が。

紅葉川渓谷

 

駅のすぐそばから川に降りる遊歩道(ってほどじゃない)が

 

あるので、どんなところかと入ってみました。

狭くて踏み跡程度の道なので、あんまり整備よくないなと。

 

 

それでも川のすぐ近くを歩けたので、

メチャイイ景色じゃないの。

 

確かに紅葉の時期はキレイそう。

と、まだ余裕。

紅葉川渓谷

そのうち谷底のようなところになり、

岩にへばりつくような道に。

 

しかも雨が続いてたから、岩の間から水が湧いていて

ぐしゃぐしゃ。岩を登るとこは洗われてつるつる。

 

「ちょっとこれ、スニーカーじゃやばくないか?」

そう思った時点で引き返せばよかったんですが、

 

そこまでで危ないところを何個かクリアしてきたので

またそこを超えるのも怖いよなあと。

紅葉川渓谷

わかりにくいですが、川に沿ってロープが張ってあるのが道。

 

 

しかし向かいから歩いてくる人がぱらぱらいるし、

河原でくつろいでる人もいるんで、難所を越えれば

 

楽な道になるんだと思ってしまったのです。

これが先に起きることを回避できなかった

 

大きな判断ミスでした。

こんなとこ歩くのがわかってたら

 

ハイカットのツーリング用にしてた

くつをはいてくるべきだったと後悔。

 

奥多摩工業の裏で怖い思いをしたので、

軽登山もこなせる便利シューズを送ってもらったのに。

 

 

道が河原におりればごろごろ石で

足に無理がかかり、浮石で転倒したり。

 

道が狭過ぎてカニ歩きじゃないと滑って危なかったり、

後半部分の写真がないのは、そんな余裕が

 

なかったので。もう「早く終わってくれ」でした。

足を滑らせて河原に降りたところ、道がないので

 

行き止まりかよと、こんなところからひきかえすのかよと

思ったら先につづいてましたが、そこに行くには

 

泥だまりを超えないと行けません。

 

 

しかたないので飛び石でクリアを

試みると、踏んだのが浮石で転倒。

 

泥に尻もち。

とりあえず、川で手を洗って進みました。

 

 

これのどこがハイキングコースなんだと

思うことしばし。

紅葉川渓谷

ハシゴ登りまであったり。中・上級者向けじゃないのって思いました。

 

 

そして、滑落しそうになったところを

こらえてやれやれというところで、

 

何が原因かわかりませんが、

川に落ちてました。

 

 

普通パニックになると思いますが、

その時なぜか思ったのが、

 

 

やっちまった!

 

 

人間、緊急事態になるとしょーもないことを考えるか

記憶が飛ぶもののようで。

 

脳がパニックになるのを

防ぐ防御反応でしょうか?

 

 

見事に落ちたので全身ずぶ濡れ。

幸い浅くて流れのないところで、

 

高さも競泳プールの飛び込み台程度だったので

這い上がってまずしたことはスマホとiPodと

 

備品の状態チェック。とりあえず死んでなくて

ほっとしたという。紙類は全滅。

 

 

こんなところで泣いても叫んでも

しょうがないので、一息ついて前進。

 

もし高度があったら、急流だったらと

考えるとバイクで事故った時のように

 

全てが運のいい方に向いてて命拾い。

 

 

とにかく進んで早く終点にいきたい。

その一念で歩きました。

 

 

5度目かの吊り橋で川を渡るとそのまま支流の

谷筋に沿って登りになったときは

 

助かった!

 

真っ暗なトンネルが危なかったですが、

ひたすら登ると「ハイキングコース」の看板が。

 

 

その先には入り口の小さな駐車スペース。

 

 

とぼとぼと駅まで戻りました。

 

 

前後は本編で。

 

 

山屋さんが読めば「これだから素人はよ〜」と

説教されそうな、初歩的な判断ミスで

 

危機にあうという大馬鹿な失敗でした。

高尾山でも遭難する理由に、触れたような気がします。

 

 

この道が東京近郊の観光地だったら、

間違いなく立ち入り禁止でしょう。

 

実際、多摩川の御嶽渓谷の遊歩道は増水や

雨で道の状態が悪くなると立ち入り禁止になりますし。

 

 

今後も基本的には他人が行かないとこなので、

ツーリングほどでないにしろ山の中に行く

 

可能性があります。そのとき危険を感じるとこには

行かないか、きちんと装備を揃えるか、

 

 

課題です。

 

若い時はこんなところも登っていったの、

ですから、好奇心のパワーって凄いです。

(カムイワッカの二の滝上。今は立ち入り禁止らしいです)