9歳男子は「家を建てる」 | おかあさんとこどものための自然療法ホメオパシー「一粒で笑顔に」

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クラシカルホメオパシーのホメオパス・今井美香子のブログ。英国、米国、シンガポールで暮らし、三人の子どもを育てて来た豊富な育児経験から、
家庭で手軽に使える自然療法をご紹介します。健やかな時も病気の時も、笑顔で我が子を見守りたいおかあさんのために!

このような本を出させていただいたおかげか、

お子さんのセッション(健康相談)もよくお受けしています。

 

 

コロナ禍になって大人の方のご相談も増えましたが、

お子さんのご相談も増えました。

 

 

 

お子さんの場合、「学校に行けなくなった」ことがきっかけになって、その方に内在していた葛藤が顕れるケースがとても多いです。

 

 

逆にいえば、コロナ禍は”自分を見つめ直すいい機会”でもあります(これは大人も子どもも同じ)。

 

 

 

ここ最近いらしたお子さん(男子)に共通することがありました。

 

 

「なんでもやっていいよと言われたら、何を一番やりたい?」

という質問に対して、

「家を建てたい!」

と、どのお子さんも答えるのです。

 

女の子さんだったら違う答えになるのかもしれませんが、

男の子さんはみんな一様に「家を建てたい」と答えます。

 

 

 

この話を友人にしたところ、

「シュタイナー学校では子どもが9歳になると、授業の中で”家を建てる”らしいよ」

と教えてくれました。

 

 

 

わたしのところに来る男の子はどの子も10歳前後で年齢的にほぼ同じ。


 

 

 

シュタイナー学校は、オーストリア生まれの思想家ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)の「アントロポゾフィー(人智学)」と呼ばれる世界観・人間観に基づいて作られた学校です。

 

1919年にドイツで始まり、今では世界中に700校以上の学校があります。

 

自由で豊かな精神を持った人間形成を目標として芸術性にあふれた教育を行っています。

 

 

 

シュタイナー教育では、「九才の危機」と呼んで、この年頃を精神的な成長過程の中で重要な節目と考えるのだとか。

 

 

そのため、この時期に農作業や家作りの授業を行い、

家を築いていく中で、屋根がかけられ、壁が作られ、外界から守ほぼられた自分の内部空間が作られる体験をすることが、この時期の子どもたちにとって必要なことなのだと考えられているそうです。

 

 

 

わたしのところへ来て、「家を建てたい」と言った子どもたちは十才前後。

まさに「九才の危機」のまっただ中でした。

 

 

 

シュタイナー教育に限らず、昔は日本でも男子の子どもたちが一定の年頃になると小屋を作ったという記録があります。

 

 

『秩父の通過儀礼』という本によると、

小学校一年から中学三年までの男子の子どもたちは、

毎年夏に数週間かけて、村の家々を回り、麦藁を集め山で竹を切り、材料を集めて小屋を作りました。

 

 

 

小屋を作るだけでなく、子どもたちだけでその小屋に一晩「お籠もり」をすると、その翌日、小屋の前で花火を上げ、最後に小屋に火を付け火祭りを行います。

男の子だけで行うこの行事を、大人たちと晴れ着を着た女の子たちは遠くからそっと見守っていたのだとか。

 

 

小屋に火をつける火祭りを「天王焼き」と呼び、秩父だけでなく日本のいたるところで似たような行事が行われていたようです。

 

 

呼び方はさまざまあるようですが、小屋を作り、そこで「お籠もり」をし、更にそれを火で「焼き払う」のが共通しています。

 

 

いずれも「通過儀礼」でした。

 

 

何のための通過儀礼だったのでしょう?

 

 

「七才までは神の内」と言うように、カミの世界からやって来た子どもたちにとって生まれてから最初の7年間はとても不安定です。

 

しかし、この「通過儀礼」を経てようやくヒトの世界での存在を認められるようになります。

 

 

 

ちなみに「ヒトの世界」と「カミの世界」を行ったり来たりするのは通過儀礼だけでなく、さまざまな年中行事、祭祀でも行われます。

 

 

祭儀とは関係のないところでも、

たとえば四季の中で、

夏は「ヒトの世界」(外的な世界)、

冬は「カミの世界」(内的な世界)へ

 

一日の時間の中でも、

昼は「ヒトの世界」、

夜は「カミの世界」へと意識が向かいます。

 

時に大きく、時に小さく「カミの世界」と「ヒトの世界」を行ったり来たりすることで、人間の精神生活は健全に保たれるように出来ています。

 

 

 

コロナ禍(に限りませんが)で学校に行けなくなった子どもたちは、自宅に「お籠もり」することで精神生活の健全さを保とうとしているのかもしれません。

 

また、「家を建てる」ことで、外界から自分の内面世界を守ろうとしているようです。

 

 

どの男の子も、大きくても小さくてもいいから家を建てて欲しいなぁ〜。

 

そして、家を建てた後の彼らに会いたい!

 

 

 

 

 

♪これからの予定♪

「V トーク@逗子#1・#2」

【日時】3月4日(木)、8日(月)

【内容】テーマは主にワクチンについてですが、一方的に話す・聴くのスタイルでなく、また、「打つ・打たない」と結論づけるのでなく、疑問、質問を交わしながら、ワクチンについての考えをそれぞれが深めていけたらいいなと思っています。

【会場】個人宅ですので、参加ご希望の方はご連絡ください。

行き方をおしらせします。

 

 

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「ホメオパシーお話し会@アサバアートカフェ」

【日時】3月18日(木)10時〜12時

【会場】「アサバアートカフェ」

【参加費】1000円

【内容】”ホメオパシーはまったくはじめて”という方向けに、風の時のレメディの使い方をご紹介しながら、ホメオパシーの”最初の一歩”をお話しさせていただきます。

 

また、参加ご希望の方のご関心に合わせた質疑応答もいたしますので、ホメオパシーにご関心のある方はお気軽にご参加ください。

 

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