このままマスク社会が続くと赤ちゃんたちは人の感情がわからなくなる? | おかあさんとこどものための自然療法ホメオパシー「一粒で笑顔に」

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クラシカルホメオパシーのホメオパス・今井美香子のブログ。英国、米国、シンガポールで暮らし、三人の子どもを育てて来た豊富な育児経験から、
家庭で手軽に使える自然療法をご紹介します。健やかな時も病気の時も、笑顔で我が子を見守りたいおかあさんのために!

今朝のNHKニュースで、

「(保育士が)マスクをしていると子どもが表情を読み取れず、人の感情がわからない子どもに育つ恐れがある」

と言っていました。

 

 

具体的には、保育士が話しかけても表情が乏しかったり、反応が鈍かったりすることがあるとのこと。

 

小さい子ほどマスクの影響は大きいようで、

特に0歳児のクラスでは、保育士がマスクの代わりにフェイスシールドにしたところ、子どもたちの表情が生き生きとしてきたということでした。

 

 

 

ある児童発達の専門メディアによると、

乳幼児たちは生後 1年の間、人々の顔に集中的に注意を向け続ける。 この注目の高まりにより、乳児たちは人の顔が提供しなければならない微妙な情報を学び始めることができるようになる。

 

乳幼児たちは視線の先に見える顔を手がかりに、人間のアイデンティティと感情を認識し、言語を覚えていくことを学ぶ。 乳幼児たちはまた、人種や性別など、最も多く目にしたり交流したりする人々の特徴を学んでいく。

 

乳幼児たちは、人々の顔から最も多くを学んでいる。 (Lisa Scott 2018/10/24)

 

 

>乳幼児は生後 1年の間、人々の顔に集中的に注意を向け続ける。

 

言い換えれば、人と社会を学ぶために赤ちゃんは「周囲の人々の顔と表情」を見続けるわけです。

 

 

しかし、生まれてから、丸1年間、周囲の誰の表情もわからない中で生活したらどうなるかというと、

「人の感情を学習する最初の、そして根本的な機会を失う」

ことになるわけで、それが実際に保育の現場で起こりつつあるようです。

 

 

もちろん、自宅では親あるいは兄弟の顔と表情を見ることができるでしょうけれど、人が生活していく上で大事なことは、

「社会の中での他人とのコミュニケーション」です。

 

 

つまり、赤ちゃんたちは、親以外の人たちの感情や気持ちも学んでいく必要があるのです。

 

普通なら、赤ちゃんを連れて外出する際に、赤ちゃんたちは外で知らない多くの人たちの顔を見ます。

 

 

赤ちゃんから「じっと見られた」経験は誰しもしたことがあるとと思いますが、あれは赤ちゃんたちの「学習」だったのですね。

 

 

笑った顔や悲しい顔、驚いた顔、怒った顔

を見て「人の感情」を学習しているのです。

 

 

 

赤ちゃんたちが表情と感情を学ぶことについて書かれているアメリカの記事を紹介します。

赤ちゃんはいつ表情を理解する?

When Do Babies Understand Facial Expressions?
Fatherly 2017/07/14

 

赤ちゃんが生まれると大人は誰でも新生児に微笑むが、生まれたばかりの新生児たちは、必ずしもその笑顔が何を意味するのかを理解していない。

 

研究によれば、人間は比較的小さな段階で、「幸せ、悲しみ、怒り」の表情を区別することを学ぶようだが、「驚き、恐怖、嫌悪感」などの、より微妙な表情を習得するのはもう少し成長してからになることがわかってきている。

 

<新生児は「周囲の顔」で感じている>

 

赤ちゃんたちは、生まれた瞬間から、周囲の人々の顔を探している。児童発達研究協会(50か国以上の研究者による非営利の学際団体)の調査によると、生後 1ヵ月未満の赤ちゃんでさえ、スクランブル加工した(画像を撹乱した)顔の画像ではなく、鮮明な顔の画像を見る方を好むことが示されている。

 

また、1989年の研究では、生まれたばかりの乳幼児は、母親の顔と見知らぬ女性たちの顔を見せると、数時間後には、母親の画像を他の画像よりも長く見つめ、母親の顔と見知らぬ女性たちの顔を区別できることが研究で示されている。

 

しかし、顔の「表情」を認識することについての議論は、1800年代後半から続けられており、現代の科学者たちも議論を続けている。

 

2007年に発表された「新生児の表情の知覚」という論文では、生まれて 24時間以内の 17人の健康な新生児たちに、表情の知覚についてのテストを行ったが、新生児たちは、怖い顔と中立の顔を区別することもできず、好みを示すこともまったくできないことがわかった。

 

つまり、生まれたばかりの時には、赤ちゃんたちは表情を理解していないことがわかったのだ。しかし彼らは、生まれてから、わずか数日のうちに、表情に対しての認識をつけていく。

 

その後、赤ちゃんたちの感情的知性は急激に上昇する。科学誌サイエンスに掲載された 1982年の大規模な研究(論文「新生児の表情の差別と模倣」)では、生後5ヵ月目の子どもたちは、「悲しい顔」に対して「悲しい声」で合わせることができ、2008年に行われた研究では、 1歳の子どもが人の表情から社会的な手がかりを掴んでいることがわかった。

 

たとえば、登ると危険かもしれない斜面と遭遇する。その時、母親を見て「母親が笑っているなら、そこを登る」という判断をおこなっていた。

 

人の顔の表情への反応は、赤ちゃんの年齢が高くなるにつれて、さらに上昇する。また、別の研究では、赤ちゃんたちは、新しいオモチャがあっても、母親が元気づけて微笑まない限り、そのオモチャに近づくことを避けることがわかった。

 

<十代までに、驚き、恐れ、嫌悪感を学ぶ>

 

2015年に研究者たちは英国の 478人の子どもたちと青年を調査し、表情の理解が年代とともにどのように進展するかを追跡する最初の強力な研究を発表した。

 

研究では、子どもたちに、「幸せ、悲しい、怒っている、恐怖、嫌悪感、驚いている」の 6つの感情の顔の 60枚の写真を見せた。

 

子どもたちは顔を見るたびに、その表情が、「幸せ、悲しい、怒っている、恐怖、嫌悪感、驚いている」のどれに相当するかを答えた。

 

子どもたちのすべての年齢で、「幸せ、悲しい、怒っている」は認識された。

 

しかし、8歳以下の子どもたちの中で「驚き」の顔を正確に検知した子どもはほとんどいなかった。

 

また、14歳以下では「嫌悪感」の表情を検出できず、16歳以下は「恐怖」の感情を検出できなかった。

喜びや悲しみのような「根源的」な感情の表現よりも、驚き、嫌悪感、恐怖などの感情を子どもたちが識別することに、なぜ多くの時間がかかるのかは今のところわかっていない。

 

この記事によると、

 

人は「人の感情と表情というものに関しての見識がない状態で生まれる」のですが、

 

赤ちゃんたちはどんどん人の表情を理解し始めます。

 

それは基本的に周囲の顔を見ることで学習するということがわかります。

 

 

個人差はあるでしょうが、1歳の頃には、すでに「相手の表情と自分の社会的な行動が関係する」ようになっているはずです。

 

 

裏を返せば、「 1歳までに赤ちゃんが人の顔を見ることがいかに重要か」ということになります。

 

 

しかし、今のマスク社会ではそれが難しくなっています。

 

 

このまま多くの赤ちゃんたちが長期間、

周囲の人たちの表情が見えないような状態が続くと、

その子たちが大きくなった時にはどんな社会になっているのか。

 

ちょっと考えてしまいますね。

 

 

 

 

 

 

 

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