食べ物は口から食べます。
なんて言うのは、いまさらですが、
唇は胃腸とつながっている食べ物の入り口。
食べたものはすぐに胃腸に影響するので、唇や口内の状態で胃腸の調子がわかると言います。
たとえば、食べ過ぎると口角炎になりやすくなったり、風邪を引くと口内炎ができやすくなったりしませんか。
また、住んでいる地域やふだん食べているものでも唇の状態は違います。
南国のフルーツやイモ類を常食していると下唇がぷっくりと膨らみやすくなります。
また、塩気の強い食べ物を摂り過ぎているときゅっときつく結ばれた唇になります。
これは、アフリカや熱帯地方で暮らす人々に厚い唇が多く、塩気の強い保存食を常食する寒い地域の人々にしまった唇が多いことからもわかりますね。
唇でわかる胃腸のトラブル
口角が切れるー胃炎・十二指腸のトラブル
口角が赤くなったりただれて切れたりしているときは、胃炎や十二指腸にトラブル、
黄色いかさぶた状になっていたら肉・チーズ・卵などの脂肪過多が考えられます。
いずれにしても、食べ過ぎやストレスによって胃壁が荒れているので気をつけましょう。
<対処法>
消化に良いものをゆっくりと咀嚼して食べ、胃腸を休ませませる。
口内炎ができるー抵抗力の低下・胃炎
身体の抵抗力が落ちているために、口の中から雑菌が侵入して細菌感染を起こした、あるいは食べ過ぎなどで胃が荒れています。
<対処法>
ゆっくりと休息をとること。また、少食を心掛けて胃腸への負担を減らす。
口内炎を繰り返す場合には、
胃を保護する食材である大根、ハトムギ、キャベツなどを摂るとよいです。
唇の様子がいつもとちがったら
いつもより分厚い…大腸のゆるみ
身体が内側から冷えて、消化器や呼吸器、大腸がうまく機能していないのかも。
上唇が膨らんでいるのは高カロリーによる胃のトラブル
下唇の場合は便秘や下痢などの腸のトラブル
アレルギーの子供などにも多くみられます。
<対処法>
甘い食べ物や飲み物、冷たい食べ物の他、パンなどの粉ものを多くとり過ぎているので、
白米を玄米に代えたり味噌汁や梅干しをとるようにする。
キツく閉じた薄い唇…肝臓・腎臓・胆嚢のトラブル
塩辛いものや卵などの食品をとりすぎているのかも。
肝臓、腎臓、胆のうの不調に注意します。
<対処法>
塩分を排出するカリウムの多い、いも類・キュウリ・カボチャ・アスパラガスなどを意識して食べるようにする。
下唇に縦じわが多い…生殖機能の低下
下唇に、何本もの濃い皺が目立つ場合には、
生殖腺ホルモンの衰えや、生殖機能の低下、体内の水分量が足りていないなどの原因が考えられます。
<対処法>
塩辛いものを食べ過ぎは、体内の水分量が減ってしまう原因に。
「きつく閉じた唇」同様、塩分を排出してくれるいも類・キュウリなどを食べ、
生殖機能を減退させる肉や魚、乳製品の量を減らす。
大根やねぎなどの辛み食材、身体に潤いを与える小松菜、ゴマなどを食べるとさらによい。
上唇が乾く…胃熱がある
胃が荒れて熱をもっている状態。
極端に胃に負担がかかっているので、消化に良い食事を意識すること。
<対処法>
まずは、食事全般を薄味にし、しっかりと咀嚼して食べるようにする。
りんごやみかんなどの酸っぱいものをとるようにする。
また、青菜、豆腐、しじみやあさりなど、胃熱を冷ます食材も合わせてとる。
唇の中心部分がぼやける…心臓・胃・膵臓の弱り
健康であれば、唇の輪郭がはっきりとしているもの。
けれども、唇の中心部分がぼやけている場合には、
心臓・胃・すい臓が弱っていたり、性的機能が衰えていると考えらます。
<対処法>
原因は甘いものや果物の常食。
これらは胃やすい臓に負担となるだけでなく、身体を冷やしてしまうため、
性的機能まで衰えがちに。
胃やすい臓の働きを助ける大根、ハトムギ、キャベツなどを日々の食事にとり入れるとよい。
ホメオパシーでも「口内炎」や「口角炎」「下唇に亀裂が入った」場合に対応するレメディがあります。
上記の<対処法>と合わせてレメディを摂ると治るのがグッと早くなりますよ。
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