さて、3億3300万ドルの和解金を勝ち取ったエリン・ブロコビッチですが、その後はいろいろとあったようです。
一粒でご家族みんなを笑顔に!
クラシカルホメオパシーのホメオパス今井美香子です。
彼女が後に出版した自叙伝 『Take It From Me』(Take It From Me:私を信じなさい。私の言うことに間違いはないの意)によると、
映画では、3人の子供の面倒をみてくれる、気のいい子供好き恋人のバイク野郎ジョージ。
実際は報酬を得て子供達のベビーシッターをやっていたそうです。
すでにエリンとジョージの関係は険悪でしたが、エリンに破格のボーナスが入ったとたんジョージは彼女に付きまとい、金を要求し、最終的には法的に決着を着けなくてはならないほどでした。
二番目の元旦那も同様に金をせびるわ、つきまとうわ…
そして、報酬で購入した念願のマイホームは実はカビだらけで建て直さなくては住めないほど。
さらには突然有名になってひっぱりだこになって家を空ける機会が多くなったため、長男と長女は10代で薬物依存症となり、高額な治療費を支払いセラピーのため専門の病院へ入院させなければならなかったとか。
私生活は踏んだりけったりでしたが、仕事に関しては環境・薬害訴訟を専門とした消費者保護団体の代表として引く手あまたの活躍中
しかし、気になるのは、映画の舞台となったヒンクレーで、2010年に汚染地域以外の広範囲で六価クロムが検出され、エリンが再び調査に乗り出しているとか。
これが真実ならば、PG&Eは当時下されたClean
up order(地下水の汚染を防ぐために貯水池をすべて防水加工すること他)を実行していなかったことになります。
それにしてもPG&Eという会社は、東京ガスと東京電力を合体させたような巨大企業ですが、地元では大変に評判が悪いそうです。
東京ガスと東京電力…そりゃそうだろ~
同社が導入した電気メーターを新しく取り付けてから、とんでもない金額の請求がきたと多くのカスタマーから払い戻し請求を受けたり訴えられたり…。
そして、5年前にはサンブルーノで老朽化したガスパイプラインが大爆発し、住宅地が炎上した事故が起こりました。
PG&Eの利益至上主義がもたらした、ずさんな管理体制の結果です。
さらには、4年前に住民投票法案16が提出されました。
これは、自治体が独自にガスや電気などの公共サービスに新規参入する際に必要な住民の支持を、これまでの過半数から三分の二に引き上げる法案で、事実上PG&Eの独占を容認し、競合を難しくするものでした。
要するに、PG&Eが法案を作成し、PG&Eがキャンペーン資金をつぎ込んだ、PG&E繁栄の為の法案。
住民投票により却下されましたが、住民にはまったく信用されていない悪名高き企業なのです。
あぁ、これと似た話しは日本にも…。
ここでも、やはり情報を集めて事実を知り、判断し行動することが求められますね。
健康も環境も人まかせにしてはいけないのよ~。
自分たちのことは自分たちで決めないとっ
エリンの声が聞こえてくるようです。