たった1泊だったが、最高に居心地良く過ごせたJust Sleep高雄駅前館のフロントにて預けていたスーツケースを受け取り、ロビーの邪魔にならなそうな場所を探して先ほど大遠百の無印良品で購入して来たものを仕舞い込む(お洒落なカフェがあったりする素敵な空間なのに申し訳ない…)。


*前回の台湾滞在記はこちらからどうぞ!


もうこれで台湾の街を歩く事がまたしばらく出来なくなる。

寂しさが胸に込み上げてくるが、美麗島駅に向かってスーツケースを転がしながら再び歩き始めた。


↑高雄のシンボルである高雄85大樓が見える美麗島駅の出入り口周辺。


ここから高雄国際空港まではKMRT紅線で1本である。

しかも美麗島駅から高雄国際空港駅まではたった7駅と、桃園国際空港に向かうのとは段違いの気楽さで行き来する事が出来る(関西国際空港からは台北松山空港に発着している便がないので、松山空港と比べる事は出来ないが…)。


平日正午過ぎなので地下鉄はあまり混んでいない。

座席に座ってぼんやりしていると、あっという間に高雄国際空港に到着してしまった。


ここまで来てしまえば、どうしても気持ちは自宅に戻る事に向いてしまう。

チェックインや保安検査、出国の手続きなどはただただ面倒臭いだけである(旅の始まりにはそれすら楽しめると言うのに)。


出国ロビーに向かう前、ほんの数日前なのにすでに懐かしい到着ロビーへと立ち寄った。


なぜかと言うと、やっぱりアレである。スタバである。

今回の旅でも何度スターバックスに入ったかわからないが(しかし一度も飲食はしていない)、最後に未練がましく台湾スタバ限定グッズを物色しようと思ったのだ。


限定カップか例の漁師バッグか…。


残念ながら、駁ニ藝術特區の誠品生活内にあるスターバックスで一瞬目と手を離した隙に他の人に買われてしまった(つまりは自分が悪い)ドリンク用小バッグはここには無かったが、「小さいのが無ければ大きい方を買えば良いじゃない」と超小規模なマリーアントワネットのようなセリフを呟き、店員さんに「お会計お願いします」とバッグを渡した。


↑うん、やっぱり使い道はこの大きさの方があると思う!

って言うか普段あまりスタバでドリンクを買って飲む事も無いしな…。


店員さんは明るく「そうそう!おまけがあるのよ」と小さなボックスに入ったものをくれ、「台湾限定よ」と微笑んでくれた。嬉しい。ありがとう!


さぁ、もう思い残す事はない…かな(本当は死ぬほどある)?

夫と愛犬が待つ自宅に帰るとしよう。


先ほど「面倒臭い」と思ったチェックイン・保安検査・出国の手続きをさくさく済ませ、「制限エリアの人」となる。



高雄国際空港は私にとってちょうど良いと思える規模の空港だ。

桃園国際空港や仁川国際空港、チャンギ国際空港などのような大きな空港にはレストランやショップがたくさんあって飛行機に乗る寸前まで楽しむ事が出来るけど、結局制限エリアにいる時に考える事は帰国後の日常についてなのである。


↑釜山金海国際空港より大きい高雄国際空港。

さすがに金海空港は小さく感じるので高雄国際空港ぐらいの規模が好みだ(本当に単なる好みの問題)。

免税店もしっかりあるが、今円安だし、元々台湾の免税店はそんなにお得感が無い気がする(コスメはほぼ欧米ブランドなので)のでスルーしがち。


周りには「今から日本旅行を楽しむぞ!」というグループ客がたくさんいて、まさに今旅を終えようとしている私は羨ましくなってしまう。


↑「何でリロ&スティッチ?」と思ったけど、台湾とハワイには何か通じるものがあると確信しているハワイ好きでもある私。

↑とは言え、こういう「ザ」な感じもやっぱりいい。

↑搭乗口付近にあるベンチの花柄が可愛い。


搭乗口の近くのベンチに座り、この旅最後の「旅の実況中継」の記事を書く。

関空まで迎えに来てくれるという夫にも関空到着予定時刻をLINEした。



搭乗開始を知らせるアナウンスを聴きながら「さぁ、帰るか」と独りごち、旅の高揚感でテンション高めな人々と共に列に並ぶ。


「制限エリアの人」はあっという間に「機中の人」となった。

こうなってしまうと、願うのは「一刻も早く関空に着いてほしい」という事だけ。身勝手極まりない。


↑行きも帰りも座席指定はしなかったが、帰国便では足元が広い非常口の列を指定される(嬉しい)。

出発から帰宅までこのサンダルのみで過ごしたのでかなりくたびれた感じになり、お見苦しくてスミマセン。

今回も通路側の席でお隣さんはお若いカップルだった。

日本を楽しんでくれよな(大きなお世話?)!


MM36はほぼ定刻通りに関西国際空港に到着。



飛行機を降りた後は関空第2ターミナルの長い長い通路を歩き、入国の手続き、預け荷物の受け取り、そして税関申告(あらかじめ「VISIT JAPAN WEB」で登録していたのでQRコードを見せるだけだが)…とまたまた疲れた身体に鞭打つような面倒臭い作業が待っているのである…。



ようやく雑事を終え、第2ターミナルから出て夫が指定していた場所に向かうと懐かし(?)の夫の車があり、夫がいた。


「ただいま」と4日間ぶりに会う夫に告げ、スーツケースと共に車に乗り込んだ。


何から聞こう?何から話そう???


たった4日間しか離れていなくても、伝えたい事はたくさんある。

自宅で待つ愛犬にも早く会いたい。


そんな感じでおばさんの遅い夏休みは幕を閉じたのだった。


*今回で2023年10月の台湾南部旅行の台湾滞在記は終了です。

たくさんの方に読んで頂き、温かい反応を下さった事に大変感謝しております。

この旅の関連記事がいくつかありますので、良かったらもう少しお付き合い頂けると嬉しいです。

本当にありがとうございました!