さて、2日目の朝が来た。

昨夜ベッドに入った(瞬間に眠りに落ちた)のが午前2時だったのに、目が覚めたのは午前5時。

もうちょっと寝ててもいいんだけどなぁ…と思いつつ、台南の朝に寝坊は許されない。


*前回の台湾滞在記はこちらからどうぞ!


台湾旅行と言えば、朝ごはんが楽しみの1つである。

私などは台湾の1日で最も楽しみにしている食事が朝ごはんだったりする。

豆漿、炭烤吐司、蛋餅、包子…。

旅の途中で「明日の朝は何を食べようか?」と考えただけでわくわくしてしまう。


そして、今いるのは台南である。

台湾の他のエリアとはひと味違うスペシャルな朝ごはんが楽しめるのが、この「美食の古都・台南」という街なのである。


今回の旅でも当然そんな「台南でしか食べられない朝ごはん」を求めて歩こうと思う。

あまりぐずぐずしていると、地元の美食家たちに美味しい朝ごはんが食べ尽くされてしまう!


台南の朝は早い。

だらだら惰眠を貪っている場合ではないのだ。

台南の朝ごはんに向かって出発!


*しかし、ぐずぐずしていたら結局7時になってしまった…。


↑ホテルを出てすぐの場所にあった、その名も「台北永和豆漿」。

ちょっと惹かれたし、それなりに賑わっていたけど、何も台南で食べなくてもな…と今回はパス。


ホテルの前の成功路を西に向かってずんずんと歩く。

途中、翌朝に行ってみようと思っている鴨母寮市場の前を通りかかった。

こちらもまた、台湾さんぽの達人・奥谷道草さんが「ホテルからも近いし、朝に行ってみると良いですよ」と教えてくださった場所なのだ。


↑今朝は先を急ごうと思う。また明日!


成功路には気になっていた台南の人気ベーカリー「台南葡吉面包店」もある。

こちらは8時から営業開始であるが、人気のパンの焼き上がりは午後であるらしい。


*この日、14時ごろに前を通りかかったらたくさんの人がパンを買おうとやって来ているのが見えた。「うわ!並んでる!」と思って入らなかったが、やっぱり行くべきだったかも…。


そしてさらに進めば、残念ながら本日水曜日は定休日の丹丹漢堡(定休日以外は午前7時から営業開始)がある。

丹丹漢堡を通り過ぎ、もう少しだけ進むと海安路と交差するので、そこで海安路に入った。


海安路には有名な水仙宮市場がある。

市場があるのはもう少し先(成功路と海安路の交差点付近より)だが、歩道上にも新鮮な野菜や果物が並んでいる。



いつか台湾各地でキッチン付きの部屋に長期滞在し、こんな新鮮な食材を買って料理してみたいものである。

果物はまだホテルの部屋でも食べられるだろうが、短期旅行者の私にとって、野菜や肉・魚は指をくわえて眺めるだけの高嶺の花である。


*そもそも短期旅行で料理をしようなんて思わない。

日頃の家事から解放され、ほんのひと時旅を楽しんでいるのだから。

長期滞在なら料理したくなる…と思う(結局外食ばかりだったりして)。



結局水仙宮市場の方までは行かず、途中でその姿を現した神農街へと方向転換した。

本来神農街は夜に行く場所かも知れないが、この時間なら人も少ないだろう(以前夜に行った時は激混みだった)。

また違った良さが発見出来るかも知れない。



予想通り、朝の神農街には人っ子1人いなかった。


提灯がたくさん飾られているので、暗くなって明かりが灯れば風情があって綺麗だと思うが、とにかくこんなに人がいない光景は貴重なのではないだろうか?


思う存分誰もいない神農街を見て歩き、写真を撮りまくる。






そして、神農街の近くには信義街という通り(街=通り)もある。

そちらには行った事が無かったので、ついでと言っては何だが足を延ばしてみる。



信義街と言えば、「兌悅門」が有名だ。

府城(清朝における台湾府におかれた城郭と都市)の中で唯一現在でも通行が可能な城門であるらしい。



若干観光地ナイズされ過ぎたきらいがある神農街より、こちらの信義街が好きだと言う台南好きさんは多いんだろうな、と思う。

朝なので営業している店は皆無だったが、探せばあちこちに良さそうなバーやカフェなどを見つける事が出来そうだ。




実際このエリアにある、あるレストランに行ってみたいと思っていたのだが、残念な事に完全予約制の上「2名以上から予約可」というルールだった…。

自由なひとり旅にはこんな事もままあるのだ。


さてさて、そんな事を考えながら歩いてばかりいても朝ごはんにはありつけない。

そろそろ目的の店へと急ごう。


さらば、信義街&神農街。

今回の旅ではこの時だけの訪問になってしまったが、次回は午後から夜にかけてじっくりと訪れたいエリアである。



信義街から金華街という通りに出て、ひたすら南下する。

そりゃあもう、朝から嫌んなるぐらい歩きまくった。


↑途中にあった河樂廣場なる公園。

夜が綺麗でロマンチックな場所であるらしい。

またしても…。


この時、ふと胸に不安がよぎった。

目的のお店へはGoogleマップを頼りに向かっているのだが、営業時間については一切情報が記載されていない。

ただし、クチコミはわりと最近のものもあるからよもや閉店しているとは思えない。

だけど、そろそろ目的地に到着しているようなのにどこを探しても当該の店が見当たらない。


予感的中。どうやらこの日は定休日(もしくは気まぐれ休業日←台南ではわりと「あるある」らしい)だったようだ…。


嘆いていても休んでるものは仕方ない。

同じジャンルの店(元々どちらに行くかで迷っていた)が割と近くにあるので目的地をそちらへとチェンジ。


負けるな、私。

進め、私。


私の食い意地はこんな事ではめげないのである。


↑「おばちゃん、何やってんの?」とわんこに語りかけられているような気がした。


という事で、朝ごはんを求めての散策はさらに続くのであった…。