まさかこんなに早くお別れする事になるとは…。
大阪・新世界にあるタピオカセンターが2月26日で営業を終了する事になったそうです。
台湾へ行く事が出来なかった時期に新世界の路地に誕生した同店は、大阪の台湾好きさんたちの台湾恋しさを慰めてくれるお店でした。
↑本当に路地。
昔だったら足を踏み入れない方が良いレベルの路地。
閉店せざるを得なかった事情はいろいろあるのでしょうが、タピオカセンターの鹹酥鶏の味をもう味わえなくなるのではなく、今後は日本の台湾イベントなどに出店するプランがあるそうです(先日大阪中華学校で開催された春節祭にも出店)。
という事で、夫と私は最後に訪れておこうと新世界へ向かいました。
↑地下鉄御堂筋線を降り、地上へ出てしばらく歩くとジャンジャン横丁の入り口が。
かつてはここもかなりディープな場所でしたが、今や串かつの有名店には長蛇の列が出来るほど。
かつての「じゃりン子チエ」的な世界はいずこへ…(実際のあの街のモデルはもう少し南へ行った、さらにアレなエリアですが)。
週末の新世界の街は人・人・人!!!
外国人旅行者も多く、「そりゃやっぱり大阪に来たら新世界に来るわな」と夫と言い合いました。
↑そんな所にポスターを貼ったらビリケンさんの足をくすぐれないじゃないか!
*お願い事をしながらビリケンさんの足をくすぐると願いが叶う…らしい。
タピオカセンターに到着。
週末という事もあり、狭めの店内はほぼ満員状態。
カウンターで注文し、空いていた席に着いて待ちます。
↑待っている間、台湾観光局のパンフレットで台湾人とのコミュニケーションの取り方を学ぶ。
そして待つ事しばし(実際はしばしどころじゃなく、1時間以上待たされた)で登場した鹹酥鶏!
鹹酥鶏は鶏肉・香腸・豬血糕をチョイス。
袋から取り出し、取り皿に。
豬血糕は全く癖がなく、とても美味しい!
鶏肉と香腸は言わずもがな。
ビールが飲みたい…。
そして、毎回「頼みたかったのに〜」と思うのに注文を忘れるポテト。
この日は忘れずに注文出来ました。
梅の粉がかかってて好吃!これ大好き!
ドリンクは店名に敬意を表してタピオカミルクティー。
二層になっててクリーミーですごく美味しいのです(前回は夫が頼んでた。一口貰ってめちゃくちゃ美味しかったので今回は私が注文)。
鹹酥鶏にも合う!…って言うか何となく台湾っぽい組み合わせじゃ無い?
夜市っぽいって言うか…。
何はともあれ、最後にタピオカセンターを訪れる事が出来て良かったです。
しかし…
*ここからは若干愚痴と言うか、厳しめの事を書きますのでご注意ください。
台湾では夜市などの屋台で定番の鹹酥鶏を提供するのに1時間も掛かる(ちなみに店内にいた客はほんの数組)って言うのは店を運営していく上でさすがに良くないのではないかと思います。
今後は台湾イベントに出店するとの事ですが、春節祭の時も私たちが行った頃は準備中だったし、(行ってませんが)新世界で昨年開催された台湾イベントでは狭い場所に人がドッと押し寄せたとかでせっかく行ったのに楽しめなかった人も多かったのだとか…。
この時も思ったのですが、店を訪れていたお客さんの好意に甘え過ぎでは無いかな…。
私たちも1時間以上待たされた挙句(先にドリンクだけは来ていた)、店員さんが「ご注文の品はお揃いですか?」と訊いて来られた時にはさすがにずっこけた…と言うか、かなりムッとしました。
私は決して気が長い方ではないので、他の方々が笑顔で対応しているのを見て頭が下がる気持ちになったのと同時に「大阪での商売をなめてんちゃうぞ!」と思ったのが正直なところです。
台湾人の大らかでのんびりした所は大好きですが、それでも台湾では飲食店(特に屋台や食堂)で待たされる事ってあまり無いじゃないですか?
みんなテキパキしてるし。
残念ながら素人が安易な気持ちでお店の体裁(外・内装)だけ整えて商売を始めた…って印象は否めません(だから見てくれだけのおしゃれ台湾ごはん屋さんってイマイチ信用できない)。
最近では決まった定休日以外に臨時休業する日も増えていたし、確かにお店の営業を終える潮時だったのでしょう(ちなみに訪れた日の翌日も臨時休業していた)。
これ以上書いても仕方ないので、美味しかった鹹酥鶏とタピオカミルクティー、台湾らしさを楽しめる可愛いお店だった、という良い思い出を胸にタピオカセンターとお別れしたいと思います。
ありがとう、そしてさようなら。