いよいよ、“まん防”も解除となり、春の行楽シーズンも目前です!

コロナ鎖国の開国も待たれますが、今のうちに国内の行きたい場所へと旅してみませんか?

*かく言う私は、この春の旅の予定は今のところゼロ…。


予定はゼロですが、国内にも行きたい場所はいっぱいあります?


国内旅行の両横綱的な存在である北海道と沖縄はもちろんの事こと、九州や東京にもまた行きたいし、四国も良いな。

東北地方に対する憧れも募ります(関西人にとってはあまり馴染みがなく、また行きにくい東北なので、ついつい憧れてしまうのです)。


今回はそんな国内旅行の参考になるはず!…の最近発売された日本国内の旅について書かれた本について(今のところ予定は2冊)ご紹介したいと思います。


初回は新刊が出るのを毎回楽しみにしている下川裕治さんの「『おくのほそ道』をたどる旅 路線バスと徒歩で行く1612キロ」について、です。




年中海外を旅されていた下川裕治さんですが、このコロナ禍に於いては私たちと同じく海外の国へは行かれていません。

旅が日常では無かった私ですら、大好きな国を歩く事が出来ない日々は寂しい…。


だからこそ旅を仕事とし、海外へ出かける事が日常であった下川裕治さんの国内旅とはどんなものであるのか興味津々!


そんな下川さんが選んだ旅のルートはあの「おくのほそ道」で辿ったルートを辿る、というものでした。

元禄時代に東京から東北・北陸を巡った松尾芭蕉と弟子の曾良。

当時は当然全行程「徒歩」が前提の旅です。

その旅の様子を曾良が詳細に記したものを基にして、芭蕉が「おくのほそ道」として完成させたものが現代まで読み継がれています。


…言ってもいいかな?


私、「おくのほそ道」を読んだ事がありません!チーン…


あぁ、お恥ずかしい。


掲載されている中でも有名な句(教科書にも載ってる、誰でも知ってるようなやつ)ぐらいは知ってますが、本として「おくのほそ道」を読んだ事はありませんでした…。

*今は読もうと思っております。


そんなハンデ(?)がある中読み始めた「『おくのほそ道』をたどる旅」でしたが、旅作家である下川さんならではの目線や芭蕉と曾良の旅での曾良の役割についてなど、裏話(よもやゴシップ!?)的な話が面白く、あっという間に読み進めてしまったのでした(だから「おくのほそ道」を読もうと思ってる私…)。


この旅で下川さんが決めたルールは「一日1時間程度歩く」という事でした。

後はなるべく路線バスを使うという事、でしょうか(しかし、あくまで「臨機応変」に)。


そもそも、芭蕉が「おくのほそ道」を歩いた頃と今とでは、道路事情が違い過ぎます。

何となくのルートはわかっても、今はもうその道が存在してないという事はもちろんよくあり(って言うかむしろ残っている方がレア)、鉄道や高速バスなどを使えばそのルートを擦りさえしない道を通る事になるでしょう。

その点路線バスやコミュニティバスであれば、わりと昔からある狭い道に突入していく事もままあります。

しかし、それでも路線バスや走っている範囲が狭いコミュニティバスでは乗り継ぎなどが上手くいかない事も…(「太川さん&蛭子さんの路線バス乗り継ぎの旅」を見た事がある方ならお分かり頂けると思います)。


先日、3月11日で東日本大震災から11年が経過しました。

「おくのほそ道」で歩いたルートには今でも津波の爪痕がまだまだ生々しく遺っている…という事でした。


あれだけ有名な「おくのほそ道」のルートなのでお遍路の旅のように「あそこの次はこっち」などとわかりやすくなっているものだと無知ゆえに思っていましたが、いやはや、かなり大変な旅だったのでした。


俳句一筋で旅の楽しみ(温泉や美食など)にはそれほど見向きしない、ストイックな芭蕉と曾良。

片や観光地にはあまり興味のない下川さん(&カメラマンの阿部さん)。

しかしなぜか、そんな2組の旅は重なる所があるように思えました。


人はそれぞれ旅について何を求めるかが違うものだという事を300年の時を超えて教わった気がします。


↑私の場合、求めるものは「冒険」。

40代なりの冒険なので「見たいものを頑張って見に行く」程度のものですが…。


あとは美食があれば言うことなし!