海外を旅する事が大好きな人々にとって、とりわけ特別な場所であるのが空港です。

自宅から最も近い、ホームと言うべき空港。
大好きな国にある空港。
初めて訪れた国の空港。
行ってみたい国にある空港…。

これから始まる旅に少し緊張しながら、そして「今回の旅はどんな楽しい事が起こるんだろう?」と期待に胸を躍らせて空港を歩く時の幸せな気持ちといったら(帰国後は寂しさとホッとする気持ちを抱えて歩きます)!

2020年は新型コロナウィルスの感染拡大で、空港が静まり返ってしまった一年でありました。
8月に私のホーム空港でもある関西国際空港を訪れた時、その衝撃的な様子を見て目に涙が浮かびました。

*新型コロナウィルスがすでに猛威をふるっていた2020年2月の台湾旅行の際の桃園国際空港の様子もまた衝撃的でした。

しかし、きっとまたあのざわめきは戻って来る。
これから何回かに渡って私たちの大好きな空港について書いていこうと思います。
良かったら、ご一緒に空港に思いを馳せてみませんか?

*日本国内の空港がそうであるように、どの国も現在は空港内の施設や店舗が休業・閉店している事だと思います。
また私たちが海外へと旅立てるようになった時、以前の様子とは変わってしまっているかも知れません。
この記事に登場する施設や店舗は当時のものである事をご了承くださいませ(コロナ以前にすでに変わっていたお店もあります)。
当時の雰囲気を楽しみながら、振り返って頂ければ嬉しいです。

では、トップバッターはやっぱりこの国!
大好きな台湾の空港を覗いてみましょう。

日本から台湾へ行く場合、大抵の空港からは桃園国際空港へと向かいます。
台湾ガイド本や紀行番組でよく登場する、台北市内にある松山空港は、羽田発の飛行機でないと利用出来ません(国際線の場合)。
その他の日本からの直行便は高雄国際空港(成田・関空・中部・千歳など)、台南空港(関西国際空港)、台中空港(成田・那覇)へと飛んでいます。

この中から、今回は桃園国際空港を取り上げてみます。

では、桃園国際空港へ参りましょう!

↑團紀彦氏が設計し、リノベーションされた第1ターミナル。
LCCを利用すると第1ターミナルへ到着するので、peach航空を利用する事が多い私にはお馴染みの場所。

ところで、かつてBS日テレで放送していた「世界探訪!空港物語 WONDER AIRPORT やしま・ミチコの空辞苑」という番組をご存知ではないでしょうか?
私はこの番組が大好きで、実は台湾に行くきっかけの1つを作ってくれたのもこの番組でした。
それ以前も台湾は気になってたし、「どこの国に行きたい?」と訊かれたら「台湾」と答えていたのですが、ある日この番組が桃園国際空港を取り上げた時に「台湾はからすみが安い」という情報を見て、
ちょうど初めてからすみを食べて大好物(もともと魚卵好き)になったばかりだった私は「マジか!それは行かねば!」と食い付きまくった、という訳です。

あぁ…、食い意地が張った理由で情けない。
しかし、これが真相なのです。

あと、「パイナップルケーキ」なるものもこの番組で初めて知りました。
「あのパイナップルケーキっていうやつ何!?
ケーキって言ってるけど、あれってケーキなのか?クッキーみたいやん。って言うか美味しいの?とにかく食べてみたい!」
…と、それまではパイナップルってそんなに好きじゃなかったくせに、「台湾へ行ったら絶対食べよう」と決意したというわけです。

実際にはこの番組を観たしばらく後に初めて台湾の地を踏みました。
からすみやパイナップルケーキを空港で買うことはめっきり無くなりましたが、桃園国際空港がすっかりお馴染みとなった事を幸せに思っています(これからもね!)。

前置きやら何やらが長くなってしまいましたが、再び桃園国際空港に戻ってまいりました。

まずは飛行機を降りてイミグレーションに向かいましょう。

↑こういう広告でさえ、台湾に到着した嬉しさで全てが輝いて見えるのは…やっぱりやばい?

時間帯にもよりますが、大抵入国審査が激混みの桃園国際空港。
常客証(1年間に3回台湾に入国したら、「台湾によく行きますよ」という事を証明してくれるありがたい紙。ネットで申請して自分でプリントアウト。入国審査場には常客用レーンがあるので早く入国出来ます)がある時は良いのだけど、私の場合タイミング的に無い時ももちろんあります。
無い場合はテーマパークの人気アトラクション並みの列に並ばねばなりません…。

何とか列を乗り越え、めでたく入国が認められた後は…


飛行機に預けていた荷物を引き取りに。
間違いようが無いぐらいどデカい表示板!

荷物を引き取った後は両替所へ。
*台湾元への両替は現地空港内の両替所(銀行・郵便局)が便利です。
市内の銀行の方がレートが良いとかいう話もよく聞きますが、いくらも変わるほど両替するわけじゃ無し(たくさん両替される場合はアレですが…。大体1日1万円×日数分で事足りるのでは無いでしょうか。以前に比べるとカードを使えるお店も増えましたし)、わざわざ市街地で銀行を探して手続きするより空港で両替する事を断然お勧めします。

↑深夜便で到着しても両替所はちゃんと開いてます!ありがたや〜。

両替を済ませたら(私の場合はSIMカードも購入)、いよいよ市街地へ。
しかし、お腹が空いて市街地まで我慢出来ない!…という場合は空港内にあるフードコートなど飲食店へ。

↑第2ターミナル・地下フードコートにある台南発の名店「度小月」にて担仔麺のセット&セブンイレブンで購入した、これまた台南の有名店のプリン。
ややフードコートクォリティではありますが…。
↑第1ターミナル・地下フードコートで大腸包小腸。
残念ながら第1ターミナルのフードコートにはセブンイレブンも度小月もなくてちょっぴり残念。
ついでに言えば第2では買えるサニーヒルズのパイナップルケーキも第1ターミナルでは買えなくて不満。

お腹を満たしたら、バス or MRT or タクシーで目的地へ。
高鐡で地方へ移動する場合もバスかMRT(もちろんタクシーでもいい)で高鐡桃園駅へ。
台北市街地に出る場合はホテルの場所によってバスに乗るかMRTに乗るか決めると良いでしょう。
*台鐡で地方へ移動する場合はMRTで台北駅まで。

↑MRT乗り場は地下にあります。

楽しかった旅も終わり、帰国の途へ。
寂しいけれど、帰りも空港ではやる事がいっぱい!

まずは航空会社のカウンターでチェックインを済ませます。

↑賑やかな航空会社のカウンター付近。
またこんな光景が見たいものです。
↑EVA AIR(エバー航空)ではキティちゃんがお出迎え(第2ターミナル)。
↑何かよくわからないキャラクターも発見。
名前はエリートバナ夫(何で?)。

チェックインもしたし、出国審査と保安検査も済ませようか…と進む前に。
右手にあるお店(飲食店も)はチェックしとかなくて良い?

↑ここを先に進んだら、台湾とはお別れ(出国しちゃうので)。

保安検査・出国審査を済ませたら、免税店などがあるエリアへ突入です。
もう台湾は出国した状態のこのタイミングでここ↓を通ると「あぁ、台湾ともお別れだな」と心の寂しさゲージがMAXに。



めちゃくちゃ良い曲です!

寂しい気持ちではあるものの、お腹は空く。
この辺りで売られているワゴンのパン屋さんにて飛行機で食べるパンを買ったり(1人の時)、レストランに入ったり(夫と一緒の時)。

↑大抵牛肉麺(透明な清燉スープ派)を食べる私。
↑金色三麥のラズベリービールも飲んじゃうか。
↑あえて洋風にハンバーガーをチョイス。

お腹もいっぱいになった後は、免税店を冷やかしてから搭乗口へ向かいます。
飾られた台湾各地の美しい風景の写真を見て「次はどこへ行きたい?」と話し合い、気持ちはすでに次の旅へ。

これから始まる旅への期待や、今幕を閉じようとしている旅に対する思い。そして次の旅への期待。
そんな旅人たちのざわめきを、ただ静かに受け止めてくれる桃園国際空港なのでした。