「梨泰院クラス」以来韓国ドラマにはまって観ているのですが、良作に次々と出会えて嬉しい限りです。

これらのドラマを観ていて思うのが、
とにかく脚本がいい!という事です。
ちょっとしたセリフやモノローグがものすごく印象的なんですよね〜。

ここでふと思ったのは、「もしかして韓国の小説とかってすごく良いんじゃないの?」という事でした。
確か少し前に読んだPen(平壌とソウルの特集号)にも韓流・KPOPと来て、次は「K文学」だ、みたいな事が書いてあったし。

↑「知る」事って大切。
「愛の不時着」でさらに興味を持った北朝鮮の人々の生活について(もちろんソウルについても)かなりのボリュームで書かれています。

こちらも大変興味深い内容です!↓
という事で、最近読んでみたのが(小説ではないけど)こちら。

↑キム・スヒョン著 吉川南訳「私は私のままで生きることにした」

「私は私、人は人。比べる必要なんてないし、そんなの何の意味もない」というメッセージが込められた、わかりやすく心を楽にしてくれる一冊です。

この本は「自分を大切にしながら生きていくため」や「不安にとらわれないため」「いい人生、そして意味のある人生のため」…などなど、自分が自分である事を大切にし、自分にとってより良い人生を生きるためにやるべき事=「to do list」が書いてあります。

読むと「なるほど!」と激しく頷いたり、「その言葉が聞きたかった!」と嬉しくなったり。
「私は私のままでいいんだ」と思わせてくれます。

私はどちらかと言えばネガティブな人間で、自己肯定感もとても低いです。
上手く行く事より上手く行かなかった場合についてつい考えてしまうし、他人の何気ない言動についてもいつまでもくよくよ悩んでしまう方です。

おまけに、つい人と自分を比べてしまう…。

海外の方のSNSへの投稿(私の場合はやっぱり台湾人や韓国人の投稿が多いですが)を見ていると、よくハッシュタグで「私の人生を楽しんでいる」という一文を目にします。
*自動翻訳機能で読んだものですが…

それを見ると、つい考え込んでしまうのです。

私は私の人生を楽しんでいるのだろうか?と…。

私の人生には辛い事や間違えてしまった事が多く、堂々と「私の人生は素晴らしい」とは残念ながら言えません。

だからと言って「じゃあ誰かの人生と取り替えてやろうか?」と神様に言われても、それはやっぱり出来ない事なのです。
一度夫に「私の母がもしまだ生きていたら、きっと大阪に出て来てなかっただろうし、だとしたら会う事も無かったかも知れないね」と言ったことがあるのですが、夫は妙に自信たっぷりに「いや、絶対に会えていたと思う」と言いました。

頭が良く、綺麗で金のスプーンを咥えて産まれて来たような女性と私の人生を取り替えて貰える事が出来たとしても、そんな風に言ってくれる夫と出会えないなら、私の人生は圧倒的に何かが足りない人生になってしまうように思います。

大抵の人間は「金持ちで美しく頭の良い女性」の人生の方が私の人生より良いというジャッジを下すと思う。
だけど私は私なりに大切なものがあるし、それを失うぐらいなら他人の人生はやはり自分にとって必要が無いものだし、だったらやっぱり人と自分を比べることは無意味なのでは…?

今も相変わらず自己肯定感は低いし、SNSを見てどす黒い気持ちになる事もしょっちゅうですが、でもやっぱり私は私一人しかいない。
私は私を大切に、そしてこんな私の周りで寄り添ってくれる人をもっともっと大切にしよう。

もし今、私と同じように心が少し苦しい方がいらっしゃったなら、ぜひお勧めしたい一冊です。