来月には2019年10月のおばさん台北ひとり旅以来の台湾旅行に行くので、いつにも増して台湾本を読んでいる私です。

先日発売になった森井ユカさんの「月イチ台北どローカル日記」も読むのが楽しみでたまらない一冊でした。


森井ユカさんと言えば、私にとっては「あたしンち」。
いや、あたしンちってけらえいこさんじゃないの!?って思われた方、正解です。
ではなぜ「森井さん=あたしンち」なのかと言うと、あたしンちの単行本に毎巻立体造形作家である森井ユカさんが粘土で作ったあたしンちのキャラクターやタチバナ家(あたしンちの主人公一家)、その他あたしンちにまつわる様々な人やものが載っていたのです。
立体になったお母さん(他人とは思えないキャラ)やみかん、その他あたしンちを取り巻く人々などが可愛くて可愛くて、「こんな細かいのを粘土で作れる人がいるんだ!」と感動したものです。
けらさんの絵も素晴らしいあたしンちですが、その世界観をあんなに素敵に立体化出来る方は森井さんしかいらっしゃらないと思います。

で、そんな森井ユカさんは旅関連の著書も多い方で(ちなみに雑貨コレクターの肩書も)、「10日暮らし、特濃シンガポール 」や「スーパーマーケットマニア」シリーズ、「旅のアイデアノート」などなど、興味深いご本をたくさん書かれています。
そんな森井さんの最近の著書に「現在東京と台北の半々で暮らしている」と書かれていたので、どんな暮らしなのかすごく興味が沸きました。

だってそんなの…羨ましすぎる!
私がいつかやってみたい事は「一年のうち1ヶ月を台湾で暮らす(出来たら毎年)」なのですが、まさにそんな夢を実現…いやさらにグレードアップした生活ではないですか!
そんな「台北東京半々暮らし」がこの「月イチ台北どローカル日記」に詳細に書かれているんです。

↑初めて「台湾のこの街に住んでみたい!」って思ったのは花蓮。いや、台北はもちろんですが。

きっと、台湾が大好きな人なら一度は夢見た事がある台湾暮らし。
でも、いくら好きでもずっと台湾に住むのはやっぱり大変な事も多いと思うのです。
それになんだかんだ言って生まれた時から何十年も暮らしている日本を長期間離れることは私には出来そうもない…。
だけどこの「半々暮らし」(実際には大体ひと月のうち1週間ほど台北に滞在されているそう)はその点でも理想的。
何と言っても台湾の「食」を思う存分満喫出来るのは暮らしているからこそだと思うのです。
台湾に旅行で出かけても、私のように毎回2泊か3泊の短期滞在だと台湾の気候や味に身体が馴染んだと思ったらもう帰国日だったりするのですから。
毎回「あれ食べに行けばよかった!」と帰国後後悔してばかりです。

↑大好きな餃子も色々食べ比べたいのですが、すぐお腹がいっぱいになってしまうので一滞在につき一回が限度。

今は私が住む大阪にも本格的な台湾料理のお店や、台湾に本店がある店の出店も珍しく無くなってきましたが、やっぱりあの湿度と優しさを感じる台湾の空気の中「你好!」とお店に入って、店員さんと二言三言言葉を交わしてから、薄味だけど出汁の旨みがすごいスープや餃子や麺やご飯ものなんかを食べたいじゃないですか。

↑「でも次の台湾旅行の予定はまだまだ先だし…」という時には難波にある李記が台湾恋しさをなだめてくれます。また行こう。

最後にもう一度「月イチ台北どローカル日記」に話を戻しますが、読んでいてショックだった部分が1か所ありました。
それは森井さんが台湾人のお友達と話していた時の事。
そのお友達が「私は最近日本人が嫌い。親切にされていい気になってる日本人が多いから、台湾人としては好意の無駄遣いだ」と言ったという話が本当に胸に刺さりました。
そしてあぁやっぱり、とも思ったのです。

私はいい気になっていないだろうか?
親切にされる事を当たり前に思ってないだろうか?
「旅の恥はかき捨て」だと言わんばかりに傍若無人な振る舞いをしていないだろうか?

今一度自問自答して、気を引き締めて(旅行中かも知れないけど、海外にいる時はやはり気を引き締めて周りに気配りする事も大事だと思う)、楽しく台湾を歩きたいと思いました。

とにもかくにも、台湾リピーターさんには興味深い一冊である事は間違いありません。
長期滞在を考えている方はもちろん、私のような短期滞在者にも参考になる(美味しそうな食の店もたくさん載ってます)一冊です!おすすめ!

↑森井さんのような行動力と決断力と甲斐性が欲しい…頑張るぞ!