前回の台湾滞在記はこちら↓


昨夜遅くまで起きていたので、起きたら8時30分を過ぎていた。
旅行中だしこんなものか…と思うが、あまりのんびりしているとこの後出来ることが減ってしまう。
丸一日フルに使えるのは今日だけなのだ。
とりあえず歯磨きと洗顔、着替えとメイク、つまりは出かける用意をしてホテルの1階にあるレストラン「Fancalay美好的」へ。

もう9時もたっぷり過ぎていたので、朝ごはんを食べている人はまばらにしかいなかったが、案内されたテーブルに腰を下ろした。
ビュッフェ式の朝食だったが、もう時間も遅いし軽めに…と思いながらこんなに取ってしまう。

↑最初はフルーツだけにしようと思ってたのだが。

だってお洒落で綺麗なキッシュやタルトがあったんだもん。
カップケーキがあったら取らずにいられる?
ヨーグルトだって台湾のは美味しいんだから。

…と、食べる理由を言わせたら一流(そんな能力いらない)の私なので、あっという間にお皿いっぱい(カップケーキ用のお皿が足りなかった…)にしてテーブルに戻り、朝ごはんプレートをテーブルに置き、オレンジジュースとカフェラテ、薬を服むための水を貰うためにもう一度席を立った。
何となくホテルの雰囲気から洋な感じにまとめたが、中華系も充実していたのに取らなかったのが心残り…。
翌日は外で朝ごはんを食べる予定なのである。

あっという間に全て美味しく食べ終える。
そのままホテルのエントランスから道路を見ると、タクシーの運転手さんと目が合ったので、合図して乗り込んだ。
「迪化街」と行き先を告げたら、初めて1度で理解してもらえたので、心の中でガッツポーズ。

↑2度目の朝ごはん行っとこうか、と思ったが我慢した…。我慢なんかするんじゃなかった(泣)。

忠孝復興の辺りと迪化街、同じ台北の中にある街だが雰囲気は全然違う。
台北の最先端であり、話題のレストランやカフェなどが林立する東區〜大安。
台北を代表する老街の1つである、迪化街。
しかし、この迪化街もまた、実は最新を行く街なのだ。
ぱっと見、昔ながらの漢方や乾物の店ばかりに見えるが、訪れる度に新しい店が増えている。

そんな二つの街だが、その距離は案外近く、あっという間に迪化街に到着した。
タクシーの運転手さんは永楽市場の横で降ろしてくれたので、早速夫から買ってきて欲しいと言われていた永久號のからすみを買いに行く。

↑永久號の近くに、似た感じのからすみ屋さんもあったけど…前からあった?

日本人観光客によく知られたお店である永久號だが、先客もやはり日本人観光客だった。
私の番になり、ご主人は5枚のからすみを並べ「どれでも好きなものを選んで」と言う。

え〜!?前は試食もさせてくれたし、「これが良さそうですよ(日本語堪能)」って選んでくれたじゃないか!
いや、たぶん言えば選んでくれるだろうけど…。
日本人ばっかり来るから嫌になっちゃった?
でも、これじゃトランプ…。

選ぼうとしてからすみをよく見る。
やはり大きくて色もいい。
何だかんだ言って、ここのからすみは間違い無く美味いのだ。
真ん中の一枚を選んで購入した。
あっ、でもそう言えば、前は問答無用で箱入りだったのが箱無しを選べるようになったのは良い事だと思う。自宅用だしね。
ご主人もやっぱり前と変わらなくて親切であった。

再び迪化街のメインストリートに戻り、Google マップで行きたい店の場所をチェックする。
いや、さすがに迪化街では迷わないが、似たような店が並んでるので場所を把握しておかねば。

↑迪化街ショッピング、スタート(すでにからすみ買ったけど)!

まずは毎回必ず入ってしまう民藝埕。
1階の陶器などを見るのが好きなのだが、今回はいきなり「きゃ〜!」と言ってしまうような可愛い陶器に出会えた。
なので、いきなりだったが購入する事に(高いものではなかったし)。
*購入品に関しては後日別記事にてまとめます。
「これなら絶対割れない!」と思えるぐらい、とても丁寧に梱包してくれた。
バイバイ!と若い可愛い店員さんたちに別れを告げ、民藝埕を出たが、本当はこっちの入り口と反対側の入り口(台湾のこういう古い建物は各スペースが中庭で繋がれていて、それぞれ通り側から一進・ニ進・三進と呼ばれている)にある「Le Zinc 洛」というワインバーに行きたかった。
しかし、さすがにまだワインには早過ぎる。
*二階には南街得意という茶藝館があるので、買い物中疲れた時などにお勧めです。
めちゃくちゃ素敵な空間!古い建物が好きな方には特にお勧め。

↑こういう中庭があり、その先にまた別の店がある。

さぁ、ワインは諦めて再び迪化街乾物戦線に戻る。
気合を入れるぞ!
鼻に届く漢方の香りが心地良い。
この香り、こんなに好きだったかな。


今回は漢方薬局でも欲しいものがあったので、そちらへも行ってみた。
しかし、漢方や乾物類は案外重い。
おまけに買ったものがやたら嵩高い。
こりゃ、一回ホテルに戻らないといけないな…と思った所で、食べてみたかったインスタント麺の専門店を発見!

↑スーパーでも売ってるけどね…。
でも、インスタント麺の専門店があるってすごい!

店員さんのお勧めに従い、若干ピリ辛?な葱味のフレーバーの乾麺にしてみた。
しかし、これも5食入りな上にしっかりした麺(王子麺とかもっとスカスカで軽い)であるらしく、ちょっと重い&嵩高い。

おまけに、そのすぐ側にあった出店で、何やら美味しそうなお菓子があるな〜、と思ったらナッツ菓子&パイナップルケーキのお店だった。
パイナップルケーキはともかく、ナッツは大好物なので買う事にしたが、これまた「3つ買ったらお得だから」と店員さんがどんどん試食させてくれたので、ナッツ菓子2袋とパイナップルケーキ1袋購入。
これまたやっぱりずっしりと…(以下略)。

もう!私が興味津々な顔で眺めていても、試食させないでくれ〜(試食したら買っちゃうんだ)!

ナッツ菓子とは台湾でよくある、ナッツを細かく刻んだものを蜜などでくっつけたアレ。
このお店はカシューナッツのやマカダミアナッツのがあって、珍しい上に美味しいので本当はもっと欲しかった…。

ちょうど目の前に高建桶店があったので、荷物をまとめるためにも大きめのプラかごでも買おうかな…と思ったのだが、想像以上に他の旅行者がパワー全開でプラかごやかご・ざるの類いを選んでいたので、パワーに負けて退散。
向かいの蘑菇に逃げ込むように入った。
実はここでかなりいい感じの大きめのトートバッグを発見。
色も値段もいい感じ(思ったより安いという嬉しい誤算)だったが、何となくやめてしまい、何も買わずに店を出た事を今も猛烈に悔やんでいる…。


フー。というわけで、癒しの空間に入った。
聯藝埕の一進にある鹹花生で休憩である。
聯藝埕の中庭はタイルが綺麗で、中庭自体もとても美しいので大好きな場所なのだ。
さて、何飲もうかな〜、とメニューを見る。
この店の名物のうちの1つであるブランチセット(もう1つはシナモンロール)がえらく美味しそうだった。
しかも隣のテーブルの人が食べてる!!
思わず「私も!」と言いたくなったが、この後ランチに行く店を決めていたので我慢我慢。
ローズ・ローゼルティー(ローゼル=洛神花)という乙女な飲みものを注文。
中庭を見ながら美味しく飲んだ。

↑中庭にあるテラス席にしても良かったかも。
色も美しいローズ・ローゼルティー。
鹹花生について詳しくはこちらを。

乙女な空間(お客さんも女性ばかりだった)ですっかりリフレッシュ(ついでに荷物もちょっと整理した)。
そろそろぶらぶら戻ってみよう…と思った瞬間、大春煉皂を発見。
ここは出来た頃から来ている石鹸を中心に取り扱う店だが、最近特に気に入っているお店なのである。

↑真ん中辺りにある黒い何かの隣で手を洗って各石鹸を試せるようになっている。ここは台湾のSABON?
ちなみに黒い何かはかつてこの店の前身の工場で使われていたものだそう。

台湾で石鹸…と言えばやはり阿原が頭に浮かぶが、この大春煉皂にもかなり質の高い石鹸が揃っている。
しかも、顔用・身体用・髪用と用途が分かれていて、そこからさらに乾燥肌用や敏感肌用、脂性肌用などに分かれているのだ。
店員さんが早速試させてくれるというので、気になっている顔用石鹸を試したいとお願いした。
まず、お店のオリジナル泡立てネットで泡を丁寧に立て、手のひらに乗せて見せてくれる。
手のひらを下に向けても泡が落ちないぐらいモコモコの泡だ。
その泡で肌を擦らないよう優しく洗って水で流すと…!
何と、驚くほどつるつるの手触りになった!
万年家事でがさがさな手が、である。
もちろん、1つ購入する事に(この後試したハンドクリームも良かった)。

このお店の石鹸の良い所は、もちろん素材に拘った自然に優しいもので作られている所なのだが、こんな風に泡が立ちやすかったり、機械で成型しているので形がしっかりしていて溶けにくい事である(浴室に置いておくとすぐドロドロになるやつとかある)。
つまり、使い勝手が良いのだ。
その上でこれだけ用途や使い心地・洗い上がりが細かく分かれているという親切さ。
香りもパッケージも良いし、迪化街に行かれたらぜひチェックして頂きたいお店である。

石鹸などをいくつか購入し、レジで店員さん(日本語堪能)と話していると、突然「あの…台湾好きですか?」と訊かれたので「大好きです!」と答えてみた。
にっこり笑った彼女に「また来ますね」と言って店を後にする。

毎回こんな感じでまた次回も行きたい店が増えるんだよなぁ。嬉しいことである。
ただし、すべては回れないのが辛いところ…。

↑何だかさくらももこさんの漫画に出てきそうな、お店のトレードマーク。
こちらの方が誕生は古い。

永楽市場の前まで戻って来たが、さすがにもう荷物も重いし雨までパラついて来た。一旦退散する事にしよう。

というわけでタクシーを拾い、ホテルに戻った。

↑わんちゃん、またね。
↑真ん中のベージュ色の建物がHOME HOTEL大安。
先ほどまでの迪化街の風景が夢の中の出来事みたいだ。