近頃またまた台湾本の発売が多くて、私としては嬉しい限りです!

台湾本にも少しずつ大事に読み進めるタイプのものや(最近出た本ではハリー・チェンさんの「台湾レトロ氷菓店 あの頃の甘味と人々をめぐる旅」や片倉佳史さんの「台北・歴史建築探訪 日本が遺した建築遺産を歩く」などがそれです)、写真と共に興味深い事が書かれているので一気に読んでしまうタイプの台湾本があります。

今日ご紹介するのは後者。

まず1冊目はこちら!


沼口ゆきさんの「台湾調味料 いただきます手帖」(誠文堂新光社)

こんな台湾本、待たれてたんじゃないんですか?
私は待ってた!!

台湾で調味料を買う事はよくあるのですが、やっぱり使いかたがわからなくて、使いこなせない事が多い私。
そんな台湾で使われている基本的な調味料のレシピと共に使い方が書かれています。

レシピが載っているので、「こんな料理にこういう風に使うのなら、ああいう風にも使えるかも」や逆に「こういう料理に入れるのか。だったら家では使わないかもな」などと、台湾の調味料のどれを買うか買わないかの判断材料にもなると思います。

↑結構張り切って買うんだけど、使わないことも…(この3つは愛用してるものばかりです)。

掲載されてるのは沙茶醤や豆板醤、豆腐乳、台湾醤油、米酒などの基本的な調味料から、鹹蛋、菜脯、酸菜など具材にもなり、調味料にもなるものなども。
台湾独特のあの甘いマヨネーズも載っていました。
あれ、私は結構好きなのですが、だからと言って買って帰っても持て余しそう…。
大好きな筍のサラダのレシピ(まぁ、筍を切って台湾マヨをかけるだけですが)は載っていましたが、あれは筍自体の新鮮さ、瑞々しさが肝なので、なかなか再現するのは難しそうです。

調味料の数々の中には電鍋も仲間入りしてました!
やはり台湾の家庭料理には電鍋が欠かせないんだなぁ、とようやく最近電鍋を使う事が増えて来た私は「やっぱり電鍋を買って良かった」としみじみと思いました。

そしてもう一冊はこちら。


松田義人さんの「台北以外の台湾ガイド」(亜紀書房)

著者の松田さんの本は「台湾迷路案内」を読みましたが…うん、私はかなり好きです!
何がって、松田さんの台湾偏愛っぷりが…。
今回の「台北以外の台湾ガイド」も、読み進めて行くうちに台湾偏愛っぷりがだだ漏れになっていきます。

台湾の地方の素晴らしさがこの本のテーマですが、私も台湾の地方を皆さまにお勧めする者の端くれの1人として、やっぱり台湾の魅力って台北も楽しいし素晴らしいけど、地方に行ってこそ、だと言いたいのです。
両方の魅力を知った時に、より一層台湾が愛おしくなる事間違いなし、なのです!  

別にいきなり台南の外れや阿里山に向かおうと言っているのではありません。
何なら、台北からMRTですぐ行ける板橋や三重、九份だって、台北とはまた違う雰囲気が味わえます(よね?)。

↑MRTに小一時間乗ると温泉が待ってる!
↑台北から電車やバスで約1時間でこの雰囲気(十份)!
↑高鐡で約1時間で彩虹眷村(台中)にも行けます。

脱線してしまいました…「台北以外の台湾ガイド」の話に戻ります。
この本には地方ごと(離島含む)にお勧めの観光地などの写真が並べられていてとても読みやすい!
私も「聞いた事がある」「本で読んだ」「テレビで観た」「行ってみたいと思ってた」というレベルから、「行った事がある」場所まで様々な所が掲載されています。
しかし、全く知らなかった場所もたくさんあり、結果行きたい場所がまた爆発的に増えてしまうという、恐ろしくも「ばっち来い!」な一冊でありました。

私はこのブログで台湾について(ばかりでは無いけど)日々書いているせいか、時々「台湾通」と言って頂ける事があります。
しかし、私が台湾に行く頻度は低めだし、行っても2〜3泊するだけなので、いつまで経っても行った事がある場所はあまり増えず、「通」からは程遠い存在である事よなぁ、とこの本を読んでより一層思いました(台湾へ対する愛は私も強いと思いますが、台湾についての詳しさや経験値が違い過ぎて白目になりました…)。

↑著者の松田さんは私も4月に行って大好きになった花蓮に「敬愛」の気持ちを持たれてるんだそうです。
う〜ん、やっぱりすごい…。
ちなみに写真の七星潭ですが、ここでデートすると必ず結ばれるんだそうです。
(狙ってる人がいるなら、七星潭へ連れて行くんだ!)

と言うわけで、最近発売された台湾本2冊のご紹介でした。
まだまだこれから秋にかけて、いろいろな台湾本が発売される(小耳に挟んだ情報もある)ようですよ。
台湾好きな皆さま、どうぞお楽しみに!