前回までの欲張り台北観光旅は↓


今回は台北と言えば…と言うよりも台湾と言えば!な夜市について、です。

夜市も有名で台北を訪れた人が必ず行くようなベタ夜市とあまり観光客は訪れない、もしくは訪れてもリピーターばかり、と言う夜市があります(NOベタ夜市)。
これはNOベタ夜市に行くから台湾通だとか、ベタ夜市にばかり行くのはいかがなものか…とか言うお話ではありません。
夜市はそんな単純なものではないのです。

では、私たち観光客はどの夜市に行けばいいのでしょう?

まずはやっぱり、キングオブベタの士林夜市でしょう!
私が初めて台北を訪れた時に、帰りの空港へ向かうタクシーの運転手さんがこう尋ねてきました。

士林は行ったの?

と…。

実は私たちはこの最初の台北旅行では士林夜市に行きませんでした。
だから「行ってません」と答えると、

何で!?何で行ってないの!
台北に来たんだから士林行かなきゃ!(大変日本語が堪能な方でした)

え〜!そうなの!?
士林夜市ってガイドブックに必ず載ってるけど、そんなに「行くべき夜市」だったなんて…!

驚いた私たちは早速次の訪台を決め、初日に早速士林夜市へと出かけたのでした。

人が多いよ!

うん、さすが張さん(件の運転手さん)が言ってた通り、士林は人も多いしお店もいっぱいある!
それにこの美食區(地下のフードコートのような夜市)がまたすごいな!…と夫と言い合って、美食區でテーブルに座って台湾ビールを飲みながら、ご機嫌でカニを唐揚げにしたものをつつくのでした。

↑座ってビールが飲めるのが嬉しい〜!

そんな私たちが初めての台北旅行で訪れたのは饒河街夜市でした。
ここも士林夜市と肩を並べるベタ夜市。
私は九份へ行くツアーに参加していたのですが、ツアーのコースのゴールがこの夜市だったのです。
その日は暑い暑い7月の終わり。
熱気と活気溢れる夜市は暑くて熱くて仕方ありませんでしたが、そこには初めて見るもの・食べるものがいっぱい!
何が何やらわからない屋台料理の料理名、食べ物の屋台の隣によくわからない雑貨の屋台、ちょっと怖い、ほくろを取ってくれるらしい屋台…どれもこれも興味をそそられるものばかりです。
残念ながら食べ物はツアーのガイドさんから「必ず火を通したものを食べてください!生物厳禁!」と言われていたので、ガイドさんの太鼓判が押されたあの有名な胡椒餅しか食べませんでしたが(帰りに夜市の近くにあったお店でマンゴーかき氷は食べた♡)、初めての屋台体験は珍しく、美味しく、熱い(胡椒餅も夜市も)ものになり、めでたく私は夜市が大好きになったのでした。

↑並んでるけどたくさんの店員さんの力ですぐ順番が回って来ます。

現在ではMRT松山線が開通し、台北の中心地からもぐっと行きやすくなりましたが、その頃は台鐡の松山駅が近くにあるだけで、ちょっとローカルなムード漂う夜市という印象でした。
そのローカルなムードは健在で、そこ(街の中心部からそんなに離れてないのにローカルムードを味わえる)こそが饒河街夜市の大きな魅力だと思います。

二大ベタ夜市をご紹介しましたが、逆にNOベタ夜市ってどこなんでしょう?

寧夏夜市?いいえ、違います。
少し前までは「地元民だけが通うグルメ夜市」と言われていましたが、テレビの紀行番組やガイドブックなどに取り上げられるようになり、あっという間に観光客にも大人気に。
平日ですら夜市のゴールデンタイム(19〜21時ぐらい)にはあの狭い寧夏夜市の屋台で挟まれたメインストリートが、なかなか先に進めないぐらい混んでいます(それだけじゃなく、屋台で食べ物が買えないほど)。
とは言っても美味しい屋台が多い寧夏夜市には行きたい…。
この難問にはなるべく早めかなるべく遅めの、時間ずらし作戦で対抗するしかないようです。

↑寧夏夜市で食べる事を諦めた瞬間。

そんな寧夏夜市の次に来そうなNEXT寧夏ですが、迪化街からも近いMRT大橋頭駅から歩いてすぐの延三夜市、MRT松山新店線で南の方へ行った所にある景美夜市、西門町や龍山寺があるエリアからわりと近いのにMRTでは行けない南機場夜市辺りに注目です。
理由を書くと長くなりそうなので書きませんが、どこも地元の人から大人気で美味しいものが多い夜市(尚且つ「○○夜市と言えばこれ!」という名物屋台がいくつかある)だからです。

↑本当に観光夜市?って思うぐらいひっそりしていたあの日の延三夜市。
ちなみに普通に車が走ってる道路を挟んで両サイドにお店や屋台が並んでいるので車やバイクには充分に気をつけましょう(いきなり反対側に渡ったりしない!)。

あと、その存在は観光客にも知られているし、有名な屋台もあるのにそんなに観光客の存在を感じない(いるにはいると思うけど)学生街系夜市(公館・師大など)や、街中にあるのに「そんな夜市あった?」って言われがちな南昌(中正紀念堂の近くにあります)夜市や大龍街夜市(MRT圓山駅近く)なども、いつバズり出す(若者言葉!)かはわかりませんよ。
それほど、今の台湾リピーターは微に入り細に入って台湾中を攻めているのです。

では、結局ベタな夜市とNOベタ夜市のどちらに行けば良いのでしょう?
どちらが良い、という事はもちろんありませんが、初めて夜市に行く時はベタ夜市に軍配が上がります。
これぞ夜市!と言うようなたくさんの屋台が並ぶ様や、巨大な夜市ならではの活気をぜひ味わってみて欲しいです。
そして夜市に2度3度と行ってみて、慣れてきたら少しローカルな夜市や個性的な夜市であるNOベタ夜市にも足を運んでみると良いのではないでしょうか。

では、台北の主なベタ&NOベタ夜市から「こんな時にはこの夜市」をノムノム独断で決めさせて頂きました(私の好きな夜市が入ってない!ってな場合はごめんなさい!)。

食べたいものが決まってる時→これは簡単!その食べものが有名な屋台がある夜市があるなら迷わずそこへ。
どこにあるかわからない場合は士林か饒河街夜市、もしくは寧夏夜市にあるかも…。

服とかも見たい!→士林夜市か饒河街夜市(近くに五分埔服飾広場があるので)、師大夜市や公館夜市のような学生街の夜市。

昔ながらのローカルな雰囲気を味わいたい→延三夜市、南機場夜市、景美夜市、大龍街夜市

街中にある夜市にサクッと行きたい→通化街・臨江街夜市、寧夏夜市、遼寧街夜市

たくさん屋台が並ぶ夜市に行きたい→饒河街夜市、士林夜市

逆に広いと疲れるからそんなに大きくない夜市に行きたい→大龍街夜市、雙城街美食一條街(夜だけでなく24時間やってます)

お酒を飲みながら美味しい料理を楽しみたい!→遼寧街夜市、士林市場(美食區)

↑街の真ん中にあるのに、不思議なほど観光客の存在感が薄い遼寧街夜市。
お酒を飲みながら料理!の時は夜市にある熱炒へ。

一言で夜市と言っても、場所が違えば雰囲気も食べられるものも違うのが台湾の夜市の面白い所です。
いつも同じ夜市にばかり行くのはもったいない!
ぜひ、台北にあるいろんな夜市へ足を運んでみてくださいな。