{9976193B-9214-446F-A182-84DB205F3CE4}

ご存知でしょうか?
この台湾のテレビ番組を…。
はっきり言ってかなりマニアックな番組ですが、日本でもYouTubeで観ることは出来ます(ここにURLを載せて良いかは「?」なので、興味を持たれた方はタイトルで検索してみてくださいね。ヒント。台湾グルメ。阿松来了)。

日本人レポーターMatsu(松田直弥さん)さんが台湾の色々な街に出かけ、その街で評判の高いお店を食べ歩く、という番組なのですが、これが台湾好きな方ならかなり興味深く観られる事間違いなし!の食べ歩き番組なのです。
Matsuさんが出かける場所は台湾でもわりとローカルな街ばかり。
台北を食べ歩いてるのはあまり観た事がありません(寧夏路夜市周辺と台北101近くにあったらしい屋台街?ぐらい。台北のちょっと郊外なら淡水や天母など)。
街の名前だけ観ても「ん?これどこなんだ?」って街や台湾の離島にもどんどん出かけて行ってます。

Matsuさんは本業はスポーツ系のライターであるらしく、グルメライターでもグルメレポーターでもない(おまけに台湾在住ってわけでもなく、中国語は堪能であるようだけど、時折聴き取れなかったり通じなかったりしています。地方に行けば台湾語オンリーの方もいらっしゃるからかな)ので、石ちゃんや彦摩呂さんみたいに流暢なグルメレポートをされるわけではありません。
何ならカメラ目線もしないし、行ったお店の名前や情報が詳細に画面に出て来るわけでもなく、ただMatsuさんが食べ、感想を言い、その店の住所の表示板が映るのみ。
正直日本のグルメ番組を見慣れた目で観ると「何じゃこりゃ?」なのですが、逆にわざとらしい女子アナやグラビアアイドルの「美味しい〜!」リアクションや、妙にテレビ慣れた店主に食傷気味の人の目には新鮮に映ると思います。

出て来る料理は台湾の小吃がほとんどですが、甘いものや西洋料理系など、地元で評判であるらしい店もちらほら登場します。
そして合間合間に出て来る台湾の街は、とことん普段着の日常風景。
変に「綺麗に撮ってやろう!」という番組スタッフの気合も感じない。
ただただ「あぁ、台湾ってこんな感じだなぁ」となかなか台湾に行く事が出来ない時に観ると、今すぐ飛んで行きたくなる映像が映るのみです。

台湾の中でもとりわけ大都会である台北は台湾料理のみらならず、香港や中国の各地方のレストランがたくさん並び「世界最大の中華街」と呼ばれるほどです。
台北と言えば「小籠包!」のイメージを持たれてる方も多いでしょうが、小籠包は上海料理なのです(しかし台湾でより洗練した料理になったとも言われています)。
地方(高雄や台中と言った都市より、その周辺のさらにローカルな街)へ行けば行くほどそういうレストランの数は減り、その地方独特の料理や台湾料理の店が軒を連ねます。
大きめの街で言えば台南、のイメージでしょうか。
小吃天国の台南には「何これ!?」と思う料理がたくさんあります。
蝦巻(海老のすり身を揚げたもの)や牛肉湯(牛肉のスープ)のように名前でイメージ出来る小吃もありますが、割包、棺材板、意麺、肉圓などは名前を聞いても「何それ?」って感じです。
ちなみに、
割包=豚の角煮などを白いパン(饅頭)に挟んだいわゆる台湾バーガーや角煮バーガーと呼ばれるもの。
棺材板=揚げた食パンの中をくり抜き、そこにシチューを入れたもの。
意麺=麺を料理する前に一度揚げたもの。和え麺にしたり、炒めた田鰻と共に食べるのが有名です。
インスタントラーメンの元祖であるとか。
肉圓=肉餡(台南には海老餡も)をさつまいものでんぷんの粉で作った生地で包み、蒸したり揚げたりしたもの。
「千と千尋の神隠し」で千尋のお父さんが豚になる前(!)にがっついてたものが肉圓っぽい。
やっぱりあれ、九份がモデルじゃないだろうか…。

私の説明では伝わった気は全くしませんが、そんな感じの独特な料理が多い台湾の小吃(まだまだたくさんある!)です。
そんな小吃をMatsuさんがたくさん食べ歩いてくれるので、「あぁ、こんな小吃があるんだ」とか「これ美味しそうだな」とか思いながら興味深く観られる番組なのです。
ちなみにMatsuさんは台湾では登場率の高いパクチーがお嫌いだそうで、注文するときに必ず「不要香菜(プーヤオシャンツァイ)←Matsuさん同様嫌いな方はこのフレーズを忘れずに!」とお店の人に言いますが、たまに忘れられて入れられてたり、「うちのには香菜入ってないよ」と言われたりしています…。
あと、台湾で放送されていた番組は結構な音量でアラフォー懐かしの曲がBGMとして流れてましたが(よく流れてたのはリンドバーグやプリプリ、オープニングテーマもPUFFYの曲だったりした)、著作権に厳しいYouTubeではBGM全カットしてあるのでちょっと寂しいです。

そして今日そんなこの番組の電子書籍を発見!
Kindleには容量が大きいのでダウンロード出来ない、との事でしたが、無事iBooksにダウンロード出来たので、少しずつじっくり読みたいと思います。
こちらにはお店の情報も書いてあり、ちょっと感無量な私です。