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にんしんSOS東京主催の
「いのちの尊厳~妊娠相談窓口での出会いから見える本当の支援の在り方」
勉強会に参加をさせていただきました。
「こうのとりのゆりかご」の運営にたずさわり
看護師・保健師・助産師として、人生を生き抜いてこられた
田尻由貴子先生のお仕事を通されての、長年の現場経験からの
ご講演に感銘を受けました。
私は以前NHKドキュメンタリー番組で見たドイツの
「妊娠葛藤相談所」の事がずっと気になっていました。
田尻先生は、そのドイツの「妊娠葛藤相談所」も視察をされていました。
ドイツ基本法では、明確に胎児の尊厳を謳っています。
ここが日本と決定的に根本から違っています。
国としての宗教的、文化的背景が違っていることはありますが、
「命の尊厳」には、なんの違いもないことを思えば
日本の法律が今の時代に合わないことで、社会的問題が噴出している事態が、
また一つ明確にわかりました。
「葛藤」の部分を行政が手厚く支援をしています。
ドイツでは「匿名出産」を希望することができます。
しかしながら、「葛藤」の部分を徹底的に寄り添い支援することで、
そのうち、出産前に匿名を放棄する母親20.8%、
出産後に匿名を放棄した母親72.5%で、
合計93.3%が匿名をやめます。
匿名を続けた母親は6.7%です。
ここに、相談体制を充実させる大きな意義があるのです。
そしてこの妊娠葛藤相談は、その後の赤ちゃんや母親の運命を大きく変えていきます。
児童虐待、養子縁組制度などにもわたっていきます。
東京都にも港区にも、妊娠・出産の相談窓口があり、
「切れ目のない支援」に一生けんめいに取り組んでいるとところです。
しかしながら、「産むか、産まないか」の葛藤や戸惑いへの支援は
まだまだこれからです。
まさに「切れ目」になっている部分の話です。
妊娠に気づいて戸惑うには、訳があるのです。
誰にも相談できない「何か」があるのです。
「倫理観」や「モラル」の問題ももちろんありますが、
それ以上に、そればかりを言っていられない
支援しなければならない時がさしせまっていることを感じました。
日本の行政ではなかなか手が入れられない部分に
熱意のある皆様が、「にんしんSOS東京」を立ち上げて、
財政的にもボランティアで支援に全力頑張っていらっしゃるお姿を目の当たりにし
「かけがえのない命」をつないでいく行動に
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
と、同時に「産まれてきてくれてありがとう」
と、自分が出産した時に、心から思ったことを
あらためて思い出し、どんな状況でも
家族に優しく接する大切さを再認識することができました
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