自分に少しでも非があれば・・・ | another way

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新たにまた一歩踏み出す

本日、PHP理念経営研究センター首席研究員の川上 恒雄さんから、

松下幸之助さんの経営観や人生観について、

実際のエピソード紹介やご本人の動画など交えて、

オンラインでうかがう機会をいただきました。

 

講話の開始時間に入れず、途中からになってしまったのですが、

一番衝撃的だったのが、松下政経塾での幸之助さんと塾生とのやりとり。

 

塾生は、それぞれある程度の組織の代表や幹部の方々。

社会的ステイタスのある方々が、普段しないような体験をさせられる。

そこで学びがあるのですが、何か対立が起こり途中でやめてしまった塾生がひとり。

 

幸之助さんの耳にそのことが入り、塾の中で事情を聞くことになった。

幸之助さんは、とにかく、どんな時にも相手の話をじっと聞く方だそう。

この時も、じっくりと最後まで話を聞き、

「そうか、そうか」と塾生の言い分を認めるような聞き方で、

塾生がほっとしかけたのも束の間。

 

話を全部聞かれたそのあと、幸之助さんは、

100%自分が正しいと思うか?と尋ねれらた。

 

すると、件の塾生さんは、出来事を思い返し、

自分も悪いところはあったと思うと返答。

 

すると、幸之助さん、額に青筋を立て、

”自分に少しでも非があると思えば、5歳のこどもにも土下座して謝れなければ、

天下はとれない!”

と、すごい勢いでおっしゃって、その場にいた塾生一同は凍りついた。

 

自分の非が7割とか8割でなく、ほんの数%であったとして、

100%正しいと言い切れないのであれば、相手が誰であっても素直に謝る。

 

言葉にすれば簡単ですが、これは中々できることではないです。

 

私は、ほんの少しでも自分が言っていることが正しいと思うと、

「私、間違っていないよね!」と相手に不満を持ってしまいがちでした。

そんな自分にこれまで気づかず、どちらかといえば謙虚な方かと思っていた。

浅はか過ぎて、恥ずかしい気持ちです。

 

天下をとりたいわけではないですが、ひととして大切なことを、

改めて学ばせていただきました。

 

今日も貴重な学びの機会に感謝。