高野さん(南日本新聞 報道部記者)かっこいい~。。。。

かっこ過ぎます!

この記事のことは聞いていませんでしたので、素敵なサプライズとなりました。

心からお礼を申し上げます。



南日本新聞 2015年8月16日 掲載

心の準備ができるまで 報道部・高野寛子

不思議な取材依頼だった。7月末、1本の電話を受けた。
「8月16日に聴導犬を紹介するイベントをするので取材してほしい。
でも、場所が決まっていません」

電話の相手は鹿児島市の獣医師、濱崎菜央さん。生まれつき耳が
聞こえない大阪市在住の安藤美紀さんとイベントを企画した。

ただ、施設や店に、聴導犬を連れて行くと伝えると、次々と断られた。

聴導犬を含む補助犬の拒否を禁止する法律があっても、理解が進んでいないことを
痛感したという。

安藤さんから届いたメールには
「いろんな飲食店に拒否されることもありますが、強引に訴えることはしません。
私は相手の心の準備ができるまで待ち続けます」とあった。

安藤さんは、聴導犬と生きると決めたとき、覚悟が必要だったとつづる。
聴覚障害は見た目では分からないが、聴導犬を連れて歩けば「聞こえない人」と分かるからだ。

それでも「聴覚障害者として誇りを持って生きていることを伝えたい」と続けた。
強くしなやかに生きる人を、いつまでも待たせてはいけない。

イベントはきょう午後3時から、
鹿児島市千日町の「櫻壽(おうじゅ)」である。

(高野寛子)