泉鏡花生誕150年で

玉三郎さん演じる4作品が

シネマ歌舞伎で公開されています



前回の「海神別荘」に続き

「高野聖」を観てきました





こずえみどり 

カウンセラー

オイリュトミストです。





入場開始のアナウンスで

「高野聖(こうやひじり)」が

こうやひじきに聞こえてしまって(笑)



オペラの演目の時も

「???」ということが

結構あって



映画館のアナウンスって

文学作品とかオペラ、歌舞伎

あらゆるジャンルに精通していないと

難しいんだなぁと思ったのです



「高野聖」のあらすじは

(ネタバレあります)



山の中で道に迷った僧が

山中にあった一軒家に

一夜の宿を願う



家には妖艶な女と障がいを持った男

老僕の三人がいた



女の案内で谷川に入り

体を拭っていると



女も着物を脱いで

寄り添ってくる



僧は慌てて女から逃れ

川から上がる



その夜寝ている間に

猿や蛇やいろんな動物にうなされる



一夜明けて僧が帰る道すがら

老僕が町から戻るところに会い

女の正体を知る



そして僧より先に

一軒家に行った筈の

薬売りがどうなったのかも

知ることになる。



今回は玉三郎さんを

堪能しました



川で水浴びをする時に

水の中から玉三郎さんの

肩から上だけが見えている姿が

この上なく色っぽくて



冷静に考えて

見えない水の中には

玉三郎さんの

男性の体があるのがわかっていても



本当の女性かと錯覚するほど

腕や肩が女らしいのです



別の場面で

客席に背を向けて胸をはだけた時の

着物のはだけ方も



本当の女性以上に

女っぽいと思った



本物の女性って

案外がさつだったりしません?

(私の場合だけ?)



玉三郎さんから見た

現実の女性を超えた

理想の女性像って感じです



女性の私も

思わず見惚れてしまいました。



原作を読まずに行って

正解だと思ったのは



最後まで

女の正体がわからず



僧と同じように

怪しいような不思議な気分が

味わえたから



最初に知っていたら

面白さが半分だったと思う



一夜明けて

僧が無事に帰る時



もやっとした感じは残っているが

別に化かされた訳でもなく



けれど

何か秘密がある気がして



このまま女の正体が分からずに

終わってしまうのかと思ったら



思いがけない形で

老僕から包み隠さず明け透けに

女の正体が明かされる



こんな展開は予想していなくて

驚きでした。



玉三郎さんがインタビューの中で

芝居を見終えた時

小説を読み終わった時と

同じ気持ちになれたら

その芝居は成功じゃないか

と語っていたけれど



今回も見終わった後

原作が読みたくなって

本屋に立ち読みに行きました



「高野聖」も「海神別荘」も

原作が読みたくなったということは

やはりいい芝居だった

ということではないでしょうか



今回の作品は

野外で僧が本当に山中を歩く映像が

ミックスされていて

臨場感があったし



舞台を観ているのか

映画を観ているのか

ごっちゃになって



夢か現か

不思議な世界に

迷い込んだ感じがしました。



この感じ

江戸川乱歩の怪人二十面相みたい

(小学生の頃愛読しました)



多分泉鏡花と同時代ではないかと

思いました



この摩訶不思議な空気感

私は好きです



残る2作品「天守物語」と「日本橋」も

楽しみです。



今回はちょうどお昼に終わったのでランチに鴨南蛮を



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