「カモの絵」
制作年:1999年 素材:キャンバス・油彩 サイズ:106×65.2cm
今日はずいぶんと前の作品をご紹介します^^
大学2年の時の作品です (ちょっと恥ずかしい気持ちもありますが^^;)
1年のときは、自分の色とか描きたいものが何かを求めていたような気がします
(この年もそうでしたけど、そして今もそうか・・・)、
それと1年間の浪人生活で良くも悪くも身についてしまった
いわゆる「受験のための絵」から抜け出そうと必死だった記憶があります
(それで受かったのですから複雑ですけど・・・)
構図から始まり、色彩やマチエールやら。。。
この「カモの絵」(実はタイトルすらちゃんとつけてない気がしますが。
大学祭のときに学内には展示したんですけどね)
はその後の私の色味が垣間見えるかな~と思います。
それまではわりと仕上げるにつれ固有色を重ねていく描き方でした。
モチーフそのものの色に近づけていく感じですね。
でも、このカモの絵を描いたときには、
いつも下地で使っていたようなオレンジや紫や・・・
といった派手目の色をつぶしませんでした。
どうしてそうしたのか、よく覚えてませんが、
やはりそのころから好きな色味だったことは確かです。
モチーフのカモは、そのころ大学に来た迷いカモ、学内の池に住み着いていました^^
私はよくそのカモを写真に撮ったり、クロッキーしたりしていました。
そういえば、大学祭での展示の時に、この作品、
ある男性の先生から「男は使えない対比だよな~」といわれたのを思い出しました。
オレンジと紫の対比、補色同士のような対比、
思えば私は下地とかでよくオレンジとグリーン系、
オレンジと紫系、といった組み合わせで塗っていたりしました。
それがのちのち仕上げいくにつれ、
一部残したりとかしてた(本人は効果狙い)のですが
うまくいかなくて、色については高校時代から散々言われていました。
自分でも「色は苦手」という意識でいたのですが、意識する分、
いつも色のことを考えるようになって変わったのか、
今では色は武器とまではいかなくても
私の特徴になっているようです^^
描いた当時も気に入っていた作品ですが、
今思えば
ある意味転機となったような作品なのかもしれません。