「リユタン」
2007年制作 素材:キャンバス・油彩 サイズ:約2×3m
2007年夏、私は4年ぶりに台湾を訪れました。
台湾東部の花蓮という街に友人がいて、何度か行っている台湾ですが、花蓮にはこの時が初めての訪問。
真夏の台湾は、日差しも強く、本当に暑くて、特に花蓮は海に近いからか湿気もすごかったです。
東部は原住民も多い地方。
漢民族の中華文化とはまた一味違った文化を見ることもでき、
また花蓮は都市といってもすぐそばに海、山のある非常に身近に自然があふれているところでした。
私は、友人に色々な場所へ連れて行ってもらいました。
ガイドブックには載っていない地元の人行きつけのお店とか、お寺とか、海岸沿いでちょうどやっていたお祭りとか・・・。
中でも、友人お気に入りのスポットは花蓮市内から車で30分ほどのところにある鯉魚潭(リユタン)という湖。
日が高くなると暑すぎるため、朝から午前中、散歩に行きました。
湖の周りは整備され絶好の散歩コース。
ヒグラシに似た蝉の合唱を聞きながら、私たちは散策。
何よりも私をビックリさせたのは、植物!
シダが多く茂っているのだけど、その大きさがハンパなく大きい!!!ホントに見上げるほど。
渦巻き状の芽の部分は人間の腕くらいの太さがあります☆今にも恐竜が出てきそう☆
そしてそのシダの木漏れ日がこれまたすごくきれいでおもしろいんです^^
そんな鯉魚潭の水面のイメージと、巨大シダの思い出をもとに、
帰国後1週間くらいで描き上げたのがこの作品、「リユタン」です。
あのスケールを作品でも表現したくて、2×3mの大きな画面に描きました。
床にキャンバスを広げ(※木枠には張っていません)、四つんばいになって、まさに全身で描いた感じ^^
足の裏に絵の具がついても気にせず、夢中で描いてました。
2007年9月の個展会場の様子も載せておきます(ギャラリー早蕨)
(「寄り道ブログ」(他ブログ)2009年1月5日掲載文を編集してお届けしています)