家づくりが変わっていく中で
当たり前にあったものが無くなっています。
その一つが欄間。
二間続きの和室の間仕切りや、
室と縁の間仕切りに
採光や換気の目的で設けられた
日本建築の代表格です。
そもそも
和室文化がなくなりつつある中で
当然に欄間はなくなっていきました。
まして写真のような
彫刻欄間は
影をひそめてしまいました。
当社でも数年ぶりに
この彫刻欄間のある家を施工しました。
赤杉で枠を組み、
彫刻欄間をはめ込みました。
荒々しく勢いのある天井板の
杢目と相まって
本格和室の設えを
造ることが出来ました。
このような建築文化を
後世に残していきたいと
あらためて思う竣工でした。