以前、日本語教師をしてました、というと反応は様々である。
日本語教師になる人は様々で、日本語教師の仕事をやりたいと思う人もいるけれど、とりあえず中国語をできるようにならないといけないから、という理由で中国進出のキャリアに日本語教師という職業を選ぶ人は多い。
実際、特に先生が不足しているような地域では、経験も何も関係なくて簡単に日本語の先生として採用されてしまうのも事実である。
日本語はともかく、英語教師の需要はどこにでもあるので、外国人英語教師となるとそれはそれはすさまじいものがある。スウェーデン人やイタリア人が英語を教えていたり(目が青いだけで母国語ではない)、刺青が物凄かったり(先生としてどうか)、アルコール中毒(中国のお酒は水より安いため)だったり。
日本人の先生も様々な人がいたが、特別な人はどこにでもいるわけで、日本語でも何語でも、多くの先生が熱心に教えているのが現実である。
ただ上のように採用が比較的簡単なことや、給料が低いという点で、企業で働く日本人(特に駐在員)からは、軽視されている現実も否めない。
学生の延長とか、日本で就職できなかった人だとか、会社での仕事から逃げているという印象をもたれていることこの上ない。日本語をしゃべれれば誰でもできると思われているところもある。
でも、そういう風に思われるほど、楽な仕事でもなく、誰でも楽しくできるものでもなく、日本語を教えることが簡単というわけではない。外国にほとんど触れ合うことのない子供たちから、好奇心を一心に浴び、止め処もない質問の集中砲火に答えることは、一日中太陽にカンカンに照らされる砂浜に立たされているように非常に疲れる。学校の先生はそうだと思うけど、子供を相手にする仕事というのは、大人を相手にするものより、違う点での多大な苦労がある。国が違えばもっと違う苦労がある。それでも、「あいうえお」も知らなかった学生たちが勉強をしてどんどん話せるようになっていくことは喜びだし、故郷で鶏を追っていた学生が国際人としての多角的な考えを得ていく姿に自分の仕事の価値を感じる。どこの学校でもそうだと思うが、卒業していく姿を見送るのは教師冥利につきる。
「なんで日本語教師なんてやってたの」「就職できなかったの」「俺なら絶対やらないな」と言われながら、それでも苦笑いで対応するのは、恐らく日系企業で働く駐在員に、この職業の苦労もすばらしさもわかってもらえないだろうという諦めもある。
日系企業では多くの日本語学科卒業の中国人が働いている。
日本料理店では現役の日本語学科の学生がアルバイトしている。
日系企業を支える人材を、日本語教師たちが育成してきたからこそ、中国に来ても日本語で仕事ができ、日本料理店で日本語が使えるのである。
欧米系の外資企業との比較で、日系企業は採用条件に日本語ができるかどうかをかなり重視しているという結果がある調査で出ている。
外国でまる一日日本語で生活ができた日に、なぜそれができたのを考えてほしい、と思うことがある。
日本語教師になる人は様々で、日本語教師の仕事をやりたいと思う人もいるけれど、とりあえず中国語をできるようにならないといけないから、という理由で中国進出のキャリアに日本語教師という職業を選ぶ人は多い。
実際、特に先生が不足しているような地域では、経験も何も関係なくて簡単に日本語の先生として採用されてしまうのも事実である。
日本語はともかく、英語教師の需要はどこにでもあるので、外国人英語教師となるとそれはそれはすさまじいものがある。スウェーデン人やイタリア人が英語を教えていたり(目が青いだけで母国語ではない)、刺青が物凄かったり(先生としてどうか)、アルコール中毒(中国のお酒は水より安いため)だったり。
日本人の先生も様々な人がいたが、特別な人はどこにでもいるわけで、日本語でも何語でも、多くの先生が熱心に教えているのが現実である。
ただ上のように採用が比較的簡単なことや、給料が低いという点で、企業で働く日本人(特に駐在員)からは、軽視されている現実も否めない。
学生の延長とか、日本で就職できなかった人だとか、会社での仕事から逃げているという印象をもたれていることこの上ない。日本語をしゃべれれば誰でもできると思われているところもある。
でも、そういう風に思われるほど、楽な仕事でもなく、誰でも楽しくできるものでもなく、日本語を教えることが簡単というわけではない。外国にほとんど触れ合うことのない子供たちから、好奇心を一心に浴び、止め処もない質問の集中砲火に答えることは、一日中太陽にカンカンに照らされる砂浜に立たされているように非常に疲れる。学校の先生はそうだと思うけど、子供を相手にする仕事というのは、大人を相手にするものより、違う点での多大な苦労がある。国が違えばもっと違う苦労がある。それでも、「あいうえお」も知らなかった学生たちが勉強をしてどんどん話せるようになっていくことは喜びだし、故郷で鶏を追っていた学生が国際人としての多角的な考えを得ていく姿に自分の仕事の価値を感じる。どこの学校でもそうだと思うが、卒業していく姿を見送るのは教師冥利につきる。
「なんで日本語教師なんてやってたの」「就職できなかったの」「俺なら絶対やらないな」と言われながら、それでも苦笑いで対応するのは、恐らく日系企業で働く駐在員に、この職業の苦労もすばらしさもわかってもらえないだろうという諦めもある。
日系企業では多くの日本語学科卒業の中国人が働いている。
日本料理店では現役の日本語学科の学生がアルバイトしている。
日系企業を支える人材を、日本語教師たちが育成してきたからこそ、中国に来ても日本語で仕事ができ、日本料理店で日本語が使えるのである。
欧米系の外資企業との比較で、日系企業は採用条件に日本語ができるかどうかをかなり重視しているという結果がある調査で出ている。
外国でまる一日日本語で生活ができた日に、なぜそれができたのを考えてほしい、と思うことがある。