先日、この本を読みました。

 

 

 

 

明日のワンコイン勉強会(読書会)に持っていく本です。

著者の美内すずえさんは、私と同世代なら誰もが知っている、

 

 

 

 

この漫画の著者です。

もれなく私も読んでいます。

 

で、この本の中で忘れられない一節があって、

 

 

「漫画を描く前、アイデアノートを持って喫茶店に行きます。

でも最初の1~2時間は雑念ばっかりです。トイレットペーパーが

切れていたな、とか、Aさんに電話しなきゃ、とか、この前見た

舞台の役者さん面白かったなぁ、とか。

雑念出まくり状態です。アイデアノートには落書きばっかり。

 

1~2時間もそんなことをやっていると、どうやら雑念が出きって

しまうようで、空っぽになるんです。それからですね、『漫画家』

という人種になるのは。

 

よく『壁1枚超える』という表現をするんですが、自分がなくなる、

自我という意識があまりない状態になるんです。現実の壁1枚を

超えて、何か向こうの世界に行く、そんな感じです。」

 

 

ライターの私も、同じ感覚になることがよくあります。

※天下の美内すずえ先生と同じなんて書いて恐れ多いですが。

 

 

とくにブックライティングの時は、そんな感じかな。

書き出す時って、すぐに執筆モードにはならなくて、関係ない本を

読んだり、ネットサーフィンしたり。

 

「もう、これ以上インプットするものないわー」ってなってから、

ライターモードになる感じ。

 

モードになってしまうと、私は著者です。

よく編集さんに「いたこライター」って言われるんですが、まさしく

そんな感じ。

 

スイッチが入るんでしょうねー。

書き出したら早いです。

 

それが「壁1枚超える」ということなら、私はそれを日々味わって

いることになりますね。

 

 

深いなー。

天職だなー。

ありがたいなー。

早く『ガラスの仮面』の続刊出ないかなー。